DAIKENとSDGs:研究開発

コアミッション

  • 社会課題解決を主眼にした新技術開発により、素材・建材・エンジニアリングに次ぐ第4の柱となる新たな事業を創出する
  • 既存事業を発展させるとともに、新たに先進的な技術開発を行うことで、事業拡大の推進力とする
  • 各事業の持つ強みを融合した商品戦略を具現化する
重点施策

研究開発テーマ

R&Dセンターでは、4つの分野において、「エコ」と「空間の質的向上」に取り組み、持続可能な社会に貢献する研究開発を推進しています。

研究開発テーマ:素材
研究開発テーマ:建材
研究開発テーマ:空間環境
研究開発テーマ:分析評価

DAIKEN R&Dセンターを中心とした共創活動

2018年10月に開設したR&Dセンターでは、当社独自の技術開発にとどまらず、さまざまなステークホルダーとのコミュニケーションの場としての活用も進めており、開設から1年半で2,000名を超える方々に来所いただきました。当社の技術が生み出すイノベーションの可能性をご理解いただくとともに、そこから広がるパートナーシップにより、共創活動を展開しています。

R&Dセンターを中心とした共創活動

Message:抗ウイルス機能を付与した建材の開発により、社会課題の解決に貢献

最適な空間づくりを追求する研究開発

当社グループは、長期ビジョンの存在意義・志として「より快適・安心な空間作り」を掲げています。この基本的な考え方の下、R&Dセンターでは、温度、湿度、音環境など様々な視点で人々が心地よく過ごすことができる空間を追求するだけでなく、アスベストやホルムアルデヒドなどの有害物質への対応に向けた研究開発を長年続けてきました。
これらの研究開発を支えるのは、当社の特徴的な空間環境改善技術と分析評価技術です。また、センター内には、建材メーカーでは珍しい、インフルエンザウイルスや食中毒菌などを取り扱うことができる「バイオセーフティレベル2」の実験施設を保有しており、ウイルスに関する高い専門知識を有する研究員が在籍しています。

R&Dセンター 微生物測定室

R&Dセンター 微生物測定室

抗ウイルス機能付き製品の開発

開発のきっかけは2009年の新型インフルエンザの世界的な流行でした。ウイルスを原因とする感染症予防に対する機運が高まり、当社でも新たなテーマとして、2011年に抗ウイルス機能の開発に着手しました。建材によるウイルス感染予防の考え方から検討が始まり、効果の検証方法、建材としての品質を損なわずに機能を付与する方法、そして安定的に性能を発揮できるような生産方法の検討を重ねた結果、建材業界初となる抗ウイルス機能「ビオタスク」技術を確立しました。そして2012年、超高齢社会を見据えて、高齢者の方が安全・安心・健康・快適に過ごせる空間に貢献できる高齢者施設向け「おもいやりシリーズ」を展開するにあたり、ドアハンドルや手すりなど、利用者が手で触れる機会の多い場所に抗ウイルス機能「ビオタスク」を付与し、シリーズを特徴づける機能の一つとして製品化しました。現在、「ビオタスク」を付与した製品は、高齢者施設だけでなく、幼稚園・保育施設、医療施設など多くの人々が利用する公共施設へとその提案の幅が広がっています。

※ビオタスク:抗ウイルス機能に対する当社独自の名称(当社登録商標)

ビオタスク(抗ウイルス機能)付き建材

ビオタスク(抗ウイルス機能)付き建材

<抗ウイルス機能「ビオタスク」とは>

空気中や手から製品上に付着した特定ウイルスの数を減少させます。DAIKENでは、ISO 21702法またはJIS Z 2801を参考にした方法で24時間後に特定ウイルスの数を99%以上減少させる機能を、抗ウイルス機能「ビオタスク」と呼んでいます。

<イメージ図>
<抗ウイルス効果比較>

[試験機関](一財)北里環境科学センター
[試験方法]JIS Z 2801を参考にした方法
[試験結果]24時間後に特定ウイルスの数が99%以上減少
●抗ウイルス加工は、病気の治療や予防を目的とするものではありません。
●本データは試験機関での試験結果を代表値として示しており、全てのビオタスク製品の性能を保証するものではありません。また、実際の使用環境において同様の性 能を保証するものではありません。
●薬機法により規制されているため、ウイルス名は記載できません。

今後の研究開発の方向性・展開

この研究開発の方向性は、2025年に向けた長期ビジョンで住宅から非住宅の公共・商業建築分野へと展開する当社の経営戦略の流れとマッチし、成果を上げた事例といえます。また、「ビオタスク」は地元・岡山大学医学部との共同研究で開発されたものであり、R&Dセンターが目指すオープンイノベーション、産学連携による研究開発の賜物でもあります。現在の抗ウイルス機能「ビオタスク」は、対象ウイルスや機能を付与した製品が限られていますが、今後、新たな感染症の脅威にも備えるため、抗ウイルス機能の適用範囲を拡大し、生活空間全体としてウイルスと接する機会を減らすことを目指しています。R&Dセンターの設備や特長を最大限に活かすとともに、外部の大学や研究機関と協力しながら、SDGsをはじめとする社会課題の解決につながる研究開発を進め、確かな「技術」によって、安全・安心・健康・快適な空間づくりに貢献していきます。

R&Dセンター長 伊藤 圭
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