特集3:地域連携による木材総合利用

地域と連携した木材総合利用により素材事業の新たな可能性を追求

当社は1945年に木材加工業を祖業として創業し、1958年からは、主力の岡山工場で木材を貴重な資源として余すことなく使用するため、製材端材などの木材チップを有効活用した木質繊維板「インシュレーションボード」を製造しています。その後もマレーシア、ニュージーランドの海外工場で「MDF」を展開するなど、木質資源を原材料として利用する素材事業を中核に据え、事業活動を展開しています。
また、2015年の創立70周年を機に、10年後の2025年にありたい姿を描いた長期ビジョン「GP25」において、「限りある資源の有効活用を通じてサステイナブルな社会の実現に貢献する」を存在意義・志の一つに掲げ、特に国策で求められている国産木材の活用を積極的に推進するとともに、素材事業の拡大に向けた木材の総合利用による新たな用途展開に向けた可能性を追求しています。
これらの取り組みの一つとして、2016年11月、豊富な森林資源を活かした林業・木材加工業に積極的に取り組む鳥取県日南町、日南町森林組合、地元LVLメーカーの株式会社オロチとの間で、「日南町『木材総合カスケード利用』事業化検討プロジェクト」を設立しました。本プロジェクトにおける第一弾の事業化案件として、土壌改良材「DWファイバー」を開発し、2017年5月より提案を開始しています。さらに2019年3月には、第二弾の事業化案件として、LVL用単板加工会社「日南大建株式会社」を設立し、新たな展開を開始しました。

第一弾 2017年5月 
土壌改良材「DWファイバー」を開発、提案開始

土壌改良材「DWファイバー」は、日南町森林組合が切り出した木材を用いて、株式会社オロチがLVLを製造する際に発生する端材(木材チップ)を解繊処理し、植物の生育促進効果のあるフルボ酸を添加した土壌改良材です。土壌の緑化をはじめ、農作物の生育促進や、土砂崩れ後の斜面の緑化、津波で塩害を受けた地域の防潮林の再生などの災害復興にも貢献しています。

DWファイバーによる緑化事例(Before)
DWファイバーによる緑化事例(After)

DWファイバーによる緑化事例

土壌改良材「DWファイバー」

土壌改良材「DWファイバー」

第二弾 2019年3月 
LVL用単板加工会社「日南大建株式会社」設立

「日南大建株式会社」では、日南町に工場を新設し、株式会社オロチが製造するLVLの前工程として、LVLに使用する単板に防腐・防蟻加工を施す事業がスタートします。将来的には不燃LVL や不燃木材に関する設備の導入を検討し、さらなる用途展開と素材事業の拡大を図ります。これらの事業展開により、地域との連携を強化し、地域産業の活性化にも貢献していきます。

設立に係る協定書調印式の様子(右から二人目が社長の億田)

設立に係る協定書調印式の様子
(右から二人目が社長の億田)

地域連携による木材総合利用による木材総合利用の展開イメージ

地域連携による木材総合利用による木材総合利用の展開イメージ