壁紙の黒ずみはどうする?
汚れに強い製品への変更も

「最近、壁紙が汚れて黒ずんできている…」といった感じで、壁紙の汚れが気になってはいるものの、上手な掃除の仕方が分からず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、壁紙の黒ずみの主な原因や、効果的な掃除の方法についてご紹介します。この機会に気になる黒ずみをすっきり解消していきましょう。
また、日々のメンテナンスが楽になる「汚れに強い壁材」もご案内しますので、ぜひ、参考になさってみてください。
壁紙の黒ずみの原因は何がある?

まずは、壁紙の黒ずみの主な原因をみていきましょう。
黒ずみの原因は場所によって違う
壁紙の黒ずみの原因は、部屋や場所によって異なります。日常で、どんな行動をしている場所か、どんな使い方をしている場所かにより、さまざまな原因があります。
ホコリ
壁紙全体がなんとなく黒ずんでいるなら、「ホコリ」が原因です。壁紙の表面には凹凸があります。この凹凸にホコリがたまり、時間がたつにつれ蓄積され黒ずんで見えるのです。
スス
換気扇やコンセントまわり、家電の裏などが黒ずんでいるのは、「スス」が原因です。
キッチンの換気扇近く、テレビや冷蔵庫裏は、熱気や静電気によって汚れが付着し、黒ずんで見えるのです。
手垢や皮脂
電気のスイッチやドア枠など、手でよく触れる場所が黒ずんでいるのは、「手垢や皮脂」が原因です。
日常、よく触る部分は、手垢や皮脂が付きやすくなります。スイッチ周りや、ドアノブの近くの壁は、特に黒ずみが目立つ部分です。
また、高齢者やお子様がいるご家庭では、知らず知らずに壁に手をついていることもあり、黒ずみの原因になってしまいます。
カビ
風通しの悪い場所、家具の裏などの黒いシミは、「カビ」が原因です。換気が悪く湿気がこもりやすい場所は、カビが発生しやくなります。
壁紙の黒ずみ対策は自分でできる?

家庭で黒ずみ落としができるかどうかは壁紙の材質によって異なる
壁紙の黒ずみ対策は、壁紙の材質によって異なります。
黒ずみのお手入れをする前に、ご自宅の壁紙の材質を確認しましょう。材質にあったお手入れをしないと、かえって壁紙を傷めてしまうことになりかねません。
ビニールクロスは家庭で、布・紙製の壁紙は専門業者に
壁紙の材質で主流となっているのが、ビニールクロスです。
ビニールクロスは、比較的ご家庭でのメンテナンスがしやすい素材です。
このほか、壁紙には布や紙が素材となっているものもあります。
布や紙が素材となっている壁紙は、水拭きや洗剤を使うと壁紙自体を傷めてしまうことがあります。
布や紙製の壁紙の黒ずみが気になる場合は、専門のクリーニング業者に依頼することを検討しましょう。
カビが広範囲、壁紙の裏や下地に及んでいる場合は専門業者に
壁紙の黒ずみが広範囲にわたる場合や、汚れが浸透して壁紙の裏や壁の内部の下地にまで及んでいる場合は、自己流でのケアは難しくなります。
このような場合は、専門の業者に相談してみることをおすすめします。
原因別 壁紙の黒ずみ対策の仕方

ビニールクロスの黒ずみの原因別に、対策の仕方をまとめました。
ホコリ
壁紙全般についてしまったホコリを落としは、基本のお手入れです。
- 1)ホコリを落とす
- ハンディモップやはたきなどを利用して、ホコリを落とします。
- 2)雑巾で水拭きする
- かたく絞った雑巾で水拭きします。壁の凹凸に対応できる細かい目の繊維でできている雑巾がおすすめです。
スス
- 1)歯ブラシでススをこする
- 歯ブラシでススをこすりながら、掃除機で吸い取ります。
- 2)洗剤を吹き付ける
- 住居用洗剤を吹き付け、歯ブラシでこすります。洗剤は、液だれしないように、泡タイプがおすすめ。
- 3)雑巾で拭く
- 乾いた雑巾で洗剤の泡を拭き取ったあと、水拭きします。
手垢や皮脂
- 1)雑巾をお湯で濡らし、洗剤をなじませる
- お湯で濡らしてしぼった雑巾に中性洗剤を数滴なじませます。
お湯を使うことで、洗剤の効果を高め、汚れを落としやすくします。 - 2)壁紙を拭く
- 壁紙の目にそって壁紙を拭きます。
- 3)乾拭きする
- 乾いた雑巾で洗剤分を残さないように、乾拭きします。
カビ(※マスク、ゴム手袋を着用して行いましょう)
- 1)歯ブラシに漂白剤を吹き付ける
- 歯ブラシに、カビ取り用塩素系漂白剤を吹きかけます。
- 2)カビ部分をこする
- 歯ブラシで、カビ部分をやさしくこすります。強くこすりすぎると壁紙が傷んでしまうので、注意が必要です。
- 3)水拭きする
- かたく絞った雑巾で、漂白剤を丁寧にふき取ります。
汚れや水濡れに強い製品への変更も
ここまで、壁紙の黒ずみの原因や効果的なお手入れ方法をご紹介してきました。
とはいえ、いったん黒ずんでしまった壁紙をきれいにするのは、なかなか大変な作業です。
そんなときは、壁紙以外の壁材に目を向けてみるのはいかがでしょうか。
汚れに強い壁材はある?
黒ずみなどの汚れや水濡れに強い壁材にリフォームすれば、お手入れがラクになり、きれいな状態を保ちやすくすることができます。
そんな希望を叶えるのがパネルタイプの壁材です。

汚れに強いパネルタイプの壁材
パネルタイプの壁材は、油などの汚れや水濡れ、カビに強く、お手入れもラクで、手軽に施工できる点がおすすめです。
壁材を扱う建材メーカーでは、汚れをはじくものや、抗菌性能を持つものなど、さまざまなラインナップを取り揃えています。
パネルタイプの壁材は、表面の加工が施されているため、汚れを広げにくく、お手入れもしやすいという特徴を持っています。
キッチンや、トイレ、洗面所といった水回りなど、家の中でこれまで壁の黒ずみが気になっていた個所には、特におすすめです。
また、パネルタイプの壁材は、木目調・石目調など、色や柄、質感にこだわったものも多数用意されています。水回りだけでなく、ダイニングやリビングなどでも、インテリアに合わせたセレクトで空間のグレードアップも可能です。
壁紙の黒ずみがなくなると、お部屋がワントーン明るくなるだけでなく、心も軽やかになりそうですね。
壁紙の黒ずみに悩まされているなら、パネルタイプの壁材への変更を検討してみるのはいかがでしょうか。
※ここに掲載されている情報は2023年11月6日時点のものであり、ご覧いただいている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。