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空調設備工事会社の「清田工業」を子会社化

~空調工事までを含めた材工提案を実現、『ユカリラ』事業のさらなる強化へ~

大建工業株式会社(大阪市北区、社長:億田正則)は、このたび、高砂熱学工業株式会社グループで、空調設備工事会社である「株式会社清田工業(社長:清田久也、本社:東京都中央区)」の株式を取得する株式譲渡契約を締結し、3月26日付けにて同社株式80%の取得を完了いたしましたので、お知らせいたします。
同社を子会社化することにより、現在、普及拡大に注力している冷暖房システム『ユカリラ』の販売において、空調の設計・工事までを含めたトータルでの材工提案が可能となります。引き続き、ふく射の力で空間全体をムラなく冷暖房する『ユカリラ』の特長を活かし、避難所としても活用される体育館をはじめ、幼保施設や高齢者施設など、様々な施設の快適性向上に貢献してまいります。

【背景】

室内の空気質や温熱環境など、空間の快適性を向上する技術開発等に取り組む当社は、新たな事業展開の1つとして、ふく射を利用した冷暖房システム『ユカリラ』の提案活動を強化しております。『ユカリラ』とは、エアコンの暖気(冷気)を床下に送ることで、室内の気流感を抑えつつ床表面をやさしくあたため(冷やし)、“ふく射”の力と対流をバランスよく取り入れて空間全体をムラなく快適に空調する冷暖房システムです。室内のほこりを巻き上げにくく、お肌の乾燥や低温やけどのリスクも低いため、幼保施設や高齢者施設の他、気流の影響を受けやすいバドミントン競技等が行われる体育館などを中心に提案活動を進めています。また避難所としても利用される体育館では、「冬場の底冷え」や「仕切り板設置による冷暖房気流の遮り」など、空調効果が全避難者に行き届かないとの課題がありますが、床からのふく射を利用した『ユカリラ』は、仕切り板等の影響も受けず空間全体を快適に空調できるため、それら課題を解決する理想的な冷暖房システムの一つと言えます。また市場では、近年夏場の猛暑を受け、熱中症対策としても体育館への空調設置が推奨されており、文部科学省が公立学校施設への空調設置について補助金制度を設けるなど、今後の需要拡大が大きく見込まれています。

体育館向け『ユカリラYGSシステム』イメージ

体育館向け『ユカリラYGSシステム』イメージ

【清田工業の子会社化について】

当社『ユカリラ』事業では、2018年の提案開始以降、各施設に合わせた製品ラインアップの拡充、体感ショールームの開設、専門の開発・営業部門の設置など、着実に社内体制の整備を進めています。一方、現在の販売面においては、「材料と床工事」の提案に留まっており、今後拡大が見込まれる体育館向け需要への対応をはじめ、さらなる事業拡大を図るためには、システム全体を責任施工できる空調工事の体制整備が必要と考えておりました。そこでこの度、空調設備全般にて高い工事能力を有する清田工業の子会社化を決定し、『ユカリラ』事業の拡大に向けた提案力を強化しました。
清田工業は、1946年設立の長い歴史を持ち、建築設備のエンジニアリング分野において、オフィスビル、病院、マンションなどの給排水衛生空調・冷暖房設備の施工など、多彩な工事実績を持つ会社であり、同社の既存事業を原則維持した上で、当社事業との連携を図ります。
今後、大建工業グループとして、より充実した材工一貫の責任施工で、お客様に安心・安全・快適な空間をご提供する提案スタイルを目指し、空調工事も含めた、設計提案、材料供給、施工、アフターサービスまでをワンストップで対応する“新たなビジネスモデルの構築”を進めます。また、デベロッパー等へのアプローチも視野に、伊藤忠グループのネットワークも活用し、体にやさしいふく射冷暖房システム『ユカリラ』のさらなる普及を目指してまいります。

【株式取得先企業の概要】

会社名 株式会社清田工業
本社所在地 東京都中央区東日本橋3丁目4番14号
代表者 代表取締役社長 清田久也
事業内容 空気調和設備・換気設備・給排水設備・衛生器具設備・消火設備・浄化槽設備・その他設備工事の設計施工並びに建築設備の総合管理
設立年月日 1946年12月7日
資本金 50百万円
従業員数 60名(2023年3月現在)
売上高 2,174百万円(2023年3月期)
株式取得日 2024年3月26日
株主構成 大建工業株式会社80%、高砂熱学工業株式会社20%

●ユカリラのバリエーション

『ユカリラ』バリエーション図表イメージ
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