ニュースリリース

ニュース

「TDYグリーンリモデル・長もち住宅展示」が超長期住宅先導的モデル事業に採択

TOTO・大建工業・YKK AP三社(以下「TDY」)がアライアンス提案しています『TDYグリーンリモデル・長もち住宅展示(既存住宅改修例)』が国土交通省による平成20年度第2回「超長期住宅先導的モデル事業」において、全応募数325件の中から「情報提供及び普及」部門ではわずか2件のみ採択されたうちの1件に選ばれました。
今回のリモデルスタイルフェア'08−'09で、改修による効果を実物大のビフォア・アフターの形で具体的に分かりやすく提示し、「長く、快適に住まい続けられる改修やメンテナンス」の重要性を訴求していることなどが評価されたものです。

TDYは長もち住宅、CO2削減、健康配慮をポイントとする「グリーンリモデル」というコンセプトを『TDYグリーンリモデル・長もち住宅展示(既存住宅改修例)』として具体的な形で表現し、10月〜来年4月、全国7会場で開催中のリモデルスタイルフェアで提案しています。
フェア終了後もTDYでは「グリーンリモデル」提案を通して長もち住宅の啓蒙と普及を継続展開し、「既存住宅を壊して新築することだけが、快適で長く住まい続けられる住宅づくりではない」ことを広く社会に普及させていきます。また、地球環境への配慮であるCO2削減や、健康配慮の居住者ニーズへの対応と併せて提案することにより、ユーザーにとってより満足度の高い住宅の改修提案ができると考え、今後は、この「グリーンリモデル」を軸としたリモデルクラブ店への改修促進策の提案を3社で構築していく予定です。

「超長期住宅先導的モデル事業」は、「いいものをつくってきちんと手入れして長く大切に使う」というストック社会のあり方について、具体的な内容をモデルの形で広く国民に提示し、技術の進展に資するとともに普及啓発を図ることを目的としています。
この観点から、先導的な材料、技術、システムが導入されるものであって、住宅の長寿命化に向けた普及啓発に寄与するモデル事業の提案を、国が公募によって募り、優れた提案に対して、予算の範囲内において、事業の実施に要する費用の一部を補助するものです。(独立行政法人建築研究所ホームページから引用)
今回の第2回募集においては、①住宅の新築②既存住宅等の改修③維持管理・流通等のシステムの整備④技術の検証⑤情報提供及び普及の5部門が設けられ、平成20年8月から9月12日の期間で公募され、全体で325件の応募の中から「情報提供及び普及」部門で、TDYの提案が採択されたものです。


【提案事業の基本的な考え方】

TDY3社(TOTO、大建工業、YKK AP)は、2002年よりリモデル(リフォーム)分野でアライアンスを組み、リモデル需要の創造、お客様満足の実現などに取り組んでいます。そして今年、TDY3社は「暮らしも快適、地球も快適」をコンセプトとする「グリーンリモデル」を打ち出し、リモデルスタイルフェアを中心に推進を図っています。「グリーンリモデル」では、以下の3つのポイントを配慮したリモデルを訴求しています。
  1. 「長もち住宅」 長もちする住まいであること
  2. 「CO2削減」  地球温暖化防止のためにCO2削減にも役立つ住まいであること
  3. 「健康配慮」  自然との共生を前提とした健康に配慮した住まいであること
採択された提案は、この中の「長もち住宅」をベースに、「壊しては建てる」考え方よりも「長く、しかも快適に住まい続けられる改修やメンテナンス」が重要とする国が勧める長寿命のための住宅の改修に対する考え方を多くの人に理解していただくことを意図したものです。

【先導的提案の概要】

先導的提案では、長もち住宅に関する基本的な考えを、改修業者のネットワークであるリモデルクラブ店(全国約5,000社)には勿論、一般ユーザーを含めた幅広い来場者に対して情報提供と啓蒙をはかります。理解と賛同を得る方法として、「TDYリモデルスタイルフェア」ではBefore(改修前=築20年)とAfter(改修後)の実物大の空間モデルを展示し、住宅の改修とメンテナンスの重要性を視覚的・体感的に実感できるようにしています。
  1. Before(改修の前) 築20年の平均的な住宅を想定
    既存住宅の改修にあたっては、まずは既存の状態を把握することが必要です。耐久性、耐震性といった構造体のみならず、内装建材や設備性能の状態までを総合的に評価、判断し、その上で長もち住宅とする改修ポイントを適切に決めます。
  2. After(改修の際) 改修後も長く使える住宅とすることを考えた材料・設備で改修した空間を提案
    超長期住宅を実現するための材料・設備については、機器の交換や内装材料の選定も長持ちにつながるポイントで選定していくことを実例展示で提案しています。
  3. Future(改修の後) 将来的に性能を維持していくためのメンテナンス計画をあわせて提案
    改修後の住宅の超長期化には改修時の性能が保たれているかを定期的に点検することが必要であり、また、物件売却の際の資産査定の参考に活用するため、点検・メンテナンスの目安時期と点検・メンテナンス履歴を「点検・メンテナンスシート」として残すことを提案しています。

Before(改修前)After(改修後)Future(パネル展示)


【今後の展開】

今回の採択を契機に「グリーンリモデル」の提案を通して、啓蒙と普及を継続展開していくことで、「いいものをつくってきちんと手入れして長く大切に使う」ことの重要性を広く普及させていきます。
フェア終了後においても、各社のショールームで、「グリーンリモデル」の提案を通して3社共通の提案ツールやリモデルクラブ店への情報提供を継続し、「長持ち住宅」に向けた改修提案を促進していきます。また、地球環境への配慮であるCO2削減や、健康配慮の居住者ニーズへの対応と併せて提案することにより、顧客に対してより満足度の高い住宅の改修提案が出来ると考えています。
今後は、この「グリーンリモデル」を軸としたリモデルクラブ店への改修促進策の提案を3社で具体的に構築していく予定です。

年代別ニュースリリース