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カイハツボード(株)でバイオマスボイラーを新設

大建工業(株)(社長:井邉博行)の製造グループ会社であるカイハツボード(株)(会長:藤井拓夫)は、温室効果ガス(二酸化炭素)排出量削減対策として、木くず・廃材などの木材チップを主な燃料とするバイオマスボイラーの新設を決定し、9月より工事に着手いたしました。設備投資額は6億円、2008年8月の完成を予定しております。

【内 容】
カイハツボード(株)では現在、2基の重油ボイラー(規模:蒸気発生量15トン/h×2基)と2基のバイオマスボイラー(規模:同10トン/h+5トン/h、昭和58年設置)の4基体制で工場を稼動させております。今回、バイオマスボイラー(規模:同15トン/h)を新設し重油ボイラーの使用を半減させることで、温室効果ガスの排出量を年間8千トン削減できる見込です。また、高騰している重油の使用量を年間で4000キロリットル削減でき、初年度だけで8千万円の投資効果を見込んでいます。
なお、当社製造グループ会社につきましては、岡山大建工業(株)と高萩大建工業(株)がバイオマスボイラーをそれぞれ新設し、今年5月から運転を行っております。

【背 景】
DAIKENグループでは、「地球にやさしく、人にやさしい“環境発想のモノ作り”」を基軸として、環境負荷を低減する活動にグループ全社で取り組んでいます。2005年度からの3年間につきましては、重点課題や具体的目標を明確に定めた「第2次中期環境計画」を策定し、環境先進企業を目指して積極的な活動を全社で展開しています。
カイハツボード(株)がバイオマスボイラーの設置に着手したのも、同環境計画の重点課題の一つ“環境負荷の低い生産拠点の実現”に向けた活動の一環であり、温室効果ガス(二酸化炭素)の排出量削減に大きな効果が期待できます。
なお木材チップは、原料となる木くず・廃材の種類や状態などによって、インシュレーションボードなどの原材料として活用されるものと、バイオマスボイラーなどの燃料用として活用されるものなどに分けられます。
当社は、今から49年前の昭和33年、木質資源を有効活用することを目的に、岡山工場(現岡山大建工業(株))でインシュレーションボードの生産をスタートさせました。その後、昭和52年には国内2番目のインシュレーションボード生産工場として高萩工場(現高萩大建工業(株))が完成。平成13年には、木廃材チップ事業の最大手である木材開発(株)と合弁でエコテクノ(株)を設立し、木廃材チップ事業にも参入しました。
そして今年の4月、インシュレーションボードの供給がタイトになりつつある状況下、生産拠点を拡大・強化することを目的に、カイハツボード(株)の全株式を取得し、当社の連結子会社といたしました。

DAIKENグループでは、今後につきましても、主要製造会社・7社を中心に、稼働設備の徹底見直しや効率稼働などに取り組むことで、環境負荷の低い生産拠点の実現に努めてまいります。

※DAIKENグループ主要製造会社7社: 井波大建工業(株)、中部大建工業(株)、岡山大建工業(株)、高萩大建工業(株)、富山大建工業(株)、三重ダイケン(株)、カイハツボード(株)

■ カイハツボード(株)の概要
 所 在 地  : 福島県会津若松市神指町大字南四合字幕内南632-1
 設立年月日 : 昭和59年3月1日
 工場操業年 : 昭和36年
 事業内容  : 木質繊維板(インシュレーションボード、ハードボード)等の製造
 土地面積  : 144,000m2
 従業員数  : 100名

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