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変化し続ける<span>床材市場</span>の<span>ニーズ</span> 国内床材シェアNo.1のDAIKENの出した答えとは!

変化し続ける床材市場ニーズ 国内床材シェアNo.1のDAIKENの出した答えとは!

2023年8月31日

お話を聞いた方:神元 俊憲(大建工業株式会社 執行職 内装材事業部長)
インタビュアー:こにわ(サンミュージック)

☆本インタビューのダイジェスト映像はこちら

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“「建築資材の総合企業」DAIKEN”として、住宅・建築業界ではおなじみの大建工業株式会社(本社:大阪府/本店:富山県)。幅広い分野で活躍している大建工業の事業に取り組む企業姿勢や魅力を伝えていくWEBマガジン「DAIKEN魂!」。
第9弾は、住宅用床材の市場の変化や大建工業の床材への取り組みをテーマにインタビューしました!!

こにわ:皆さん、こんにちは。こにわでございます。本日は三重県にあります大建工業さんの三重工場(久居)におじゃましております。
今回は大建工業さんの主力商品である住宅用床材の市場の変化や、床材に対してどのような考えを持ち、どのような対応をしていきたいのか、お聞かせいただきたいと思っています。
今回お話を伺うのは神元さんでございます。神元さん、よろしくお願いします。

神元:こちらこそ、よろしくお願いします。

床材市場の変遷するニーズに対応する大建工業

こにわ

こにわ:まず、こちらの三重工場では主にどのようなものを製造されているか、簡単に説明していただいてもよろしいですか。

神元:三重県には、「三重工場(久居)」「三重工場(河芸)」と「ダイウッド」という3つの工場がありまして、そのうちの三重工場(久居)と三重工場(河芸)の2つを併せて三重工場と呼んでいます。
この三重工場では、主に一般住宅向けの床材を生産しているのですが、ありがたいことに大建工業は床材の販売シェア国内第1位ということで、当社としても業界としても床材の中枢工場といいますか、メイン工場のような位置づけになっています。

こにわ:うわっ! 国内シェアNo.1ですか! 改めてご自身でも凄いと思いませんか。

神元:そうですね。私たちとしては普段何気なく作っているものなんですけど、国内の床材市場で約30%のシェア(出典:住宅産業白書(建材編)2022年版)なんです。学校の1クラスが30人ちょっととすると、その中の10人ぐらいの家庭では大建の床を使っていただいていることになるので、そう考えると誇らしく思えますし、頑張ろうという動機付けにもなりますね。

こにわ:それだけのシェアを獲得しているということは、時代に合わせてお客さんが求めている商品を提供し続けられていることの証明だと思うのですが、これまでの床材市場に関する動向などについて簡単にお教えいただけますか?

神元 俊憲

神元:住宅用の床材にはニーズの変遷がありまして、高度経済成長期から1980年代頃までは洋間と和室があって、洋間はカーペットが主流だったんです。でも、徐々にハウスダストの問題や、ダニの発生を抑制したいという健康志向が高まって、フローリングと呼ばれる木質床材に主流が変化していきました。

木質床材が主流になると、今度は表面がへこんだり、傷がついたり、干割れ(ひわれ:日光の直射や温度差で木材が割れること)したり、色褪せしたりといった課題が顕在化してきて、それらを克服する機能や性能を追い求める時代が来ました。
大建工業では、天然木の凹みやすさを木材組織に樹脂を注入することで解消した当社独自の技術「WPC加工」を床材に提供して競合他社との差別化を図っていました。この技術は杉やヒノキなどの柔らかい樹種が多い国産材の活用にも有効で、凹みにくく耐久性も高いことから市場で評価されてヒット商品になったんです。現在でも非常に好評をいただいていますね。

WPC加工

その後は、2000年ぐらいからですかね、だんだんと天然木の化粧板から化粧シートへの流れが生まれ、シートのフロアが増えてきました。さらに2010年ぐらいになると環境に配慮した床材が注目されるようになりました。大建工業では、国策でもある国産材活用のために、当社独自のMDFと組み合わせることで合板部分に国産針葉樹合板を適用したものも環境に配慮した床用の基材として展開しています。

そして、現在ではこれまで床材に求められてきたものはもちろんのこと、それにプラスして意匠性や見た目が住宅用床材を選択するうえで大きなポイントになってきています。近年の住宅では、広いLDKを中心とした開放的な間取りが好まれる傾向にあるので、家全体を一体感のある空間としてコーディネートすることが求められます。その際、家の中で大きな面積を占める床材もデザイン性が重要になってきたんです。 このような変遷がざっくりあるのかなと思いますね。

こにわ:例えがいいかは分かりませんが、もうファッションの流行みたいな感じで。

神元:近いかもしれませんね。

DAIKEN唯一の技術が注ぎ込まれた床材『トリニティ』とは

神元 俊憲

こにわ:床材も時代の中で求められるものが変わってきているんですね。その流れを受けて大建工業さんの出した答えが、今回メインで紹介していただく床材ということで、改めてどのようなものか教えていただけますか。

神元:はい。2015年に大建工業の創業70周年を記念した新製品として『トリニティ』という床材を発売したんです。今、まさしく私たちの足元にある床材ですね。

トリニティ

こにわ:おお、これですね。

神元:この製品は化粧シート床材なんですが、機能・性能は当社の他商品と同様にハイレベルな品質を達成しつつ、意匠にも徹底的にこだわっているんです。こちらのサイドの仕上がりなどに見ていただけるように、天然木を採用している無垢材や厚単板製品と比較しても全く遜色のない意匠性を備えていることがわかるような製品を開発・販売しました。

こにわ:手触りとかもやっぱりこだわっているんですか?

神元:そうですね。表面にはエンボス加工といって細かい凹凸があって、木目に合わせた感じで手触りもより本物に近く、なおかつ面取りというんですけど、縁のところなんかも丸みのある加工を施して、本当に無垢のような柔らかさと美しさを意識して作っていますね。

トリニティ

トリニティ〈バーチ柄(グレー)〉

こにわ:これ、本当に細かい作業だと思うんです。今、簡単におっしゃいましたけど、現場の皆さんは相当苦労されたんじゃないですか。

神元:そうですね、実は、こにわさんがおっしゃるように簡単そうでめちゃめちゃ難しいんです。業界で初めてなんですよ、このようなフロアっていうのは。現在、フローリングの9割ぐらいがシート製品なんですけど、板の縁である木口面をすべてシートで巻き込んで処理しているのはこの『トリニティ』だけなんです。

神元 俊憲

こにわ:笑顔で言っているから簡単に作っているように感じるけど……これ、駄目よ、皆さん、簡単に作っていると思っちゃ、ホントに。

神元:最初は本当に大変でしたよ。でも、そこはやっぱりDAIKEN魂で、やると決めたら頑張ってみんなでやり切るのがこの工場の凄さであり、面白さなんですよ。

こにわ:(笑) 大変だったということですが、実際に作りはじめてからの失敗例としてはどのようなものがあったんですか。

神元:いやー、やっぱり一番難しいのはこの角なんですよね。この角の処理が。

神元 俊憲

サイドだけの巻き込みなら普通にできるんですが、この角をどのように処理するのかが実は難しいんです。相当苦労したのを覚えていますね。でも、それが達成できたからこそ、この意匠ができたということで、やっぱり諦めずにやり切るという風土、そういうものはあるんじゃないかな、と思いますね。

トリニティ

※四周木口面にまで化粧を施した革新的な技術(特許取得済)

こにわ:どのような技術を使ってここまでの仕上げができたか教えていただいてもよろしいですか。

神元:そこは企業秘密で難しいところがありまして。競合会社もみんな知りたがっているところだと思うんですよね。工場に製造ラインがあるんですけど、大建工業の社員でも見ることができないんですよ。

こにわ:うわっ、この部分だけDAIKEN魂を披露できないってことですね(笑)

神元:そうそう。魂を披露できないところが魂なんです。守るべきものは守らなきゃいけないですよね。見学していただきたいのは山々ですけど、やっぱりそこはぐっと堪えて。
発売してから8年になりますけど、うちの特許をかいくぐって同じような商品を出してきたメーカーはないですからね。真似できないんだと思いますね、もうDAIKEN唯一オリジナルですよ。

こにわ:そして、この見た目の美しさ。僕がびっくりしたのはこれ、シートってことは自然にできたものじゃないってことです。

神元:そう、印刷ですね。

こにわ:僕はそれがすごいなと思っていて。だってこれ、目の前に並べられて「どれが本物の木だと思いますか」っていわれてもわからないですよ。

神元:確かに一般の人は分からないかもしれませんね。シートの印刷技術も高くなってきていますし、貼り上がりは本当に天然の無垢材や厚単板の床材と遜色ない仕上がりで提供できていますね。

こにわ:シートなのにちゃんと木目があって木の心地良さが視界から入って来て。

神元:天然木の弱点でもある、長年使用時の日焼けや凹みやすさなどが対策されていますので、天然木にはない機能を持たせながら意匠はほぼ同等という意味では結構いい床材ですよね。

こにわ:このつなぎ目のところを見ても違和感がないんですよ。

トリニティ

神元:そうなんですよね。ですからすべて一本の木から削り出したように見えるんです。

こにわ:デザインもいくつかあると思うんですが、改めてどのようなものがあるんですか?

神元:銘木柄を中心に、トレンドのグレイッシュカラーまで計10柄(※2023年8月現在)を用意していますね。幅も178mmあるんですけど、この広幅なデザインは天然木で揃えるのが難しいんです。調達できる樹種にも限りがありますので、そんなにラインアップできないんですね。
でも『トリニティ』はシートなので、流行のグレー系とか、ナチュラル系など、様々なタイプが取り揃えられていますから、必ず自宅のイメージに合うものを選択できると思います。
SNSなどでも「この商品がいい」って言っていただける声が多いんですよ。ユーザーさんに「使って良かった」とか「ショールームを見に行ってかっこ良かったからぜひ使ってみたい」とか、そういう声を上げていただくと、やっぱりメーカー冥利に尽きますよね。本当にやって良かったと思っています。だから、もっともっと多くの人に知っていただきたいです。

トリニティ

こにわ:こんなふうに見た目も機能性も優れていると、「床にもこだわりたいけど、高いんでしょ?」と思う人が絶対いると思うんですよ。

神元:まあそう思いますよね。でも、先ほど申し上げた無垢とか厚単板などの製品と比べると実は意外と安いんですよ。確かに天然木ではないですけど、見た目はほぼ天然木で機能性も優れているとなると、非常にお求めやすいものなのかな、と。

開発時に様々な課題に直面したマンション用床材『トリニティオトユカ』

神元 俊憲

こにわ:ちなみにこの『トリニティ』が使われる一般的な場所としては一軒家とかですか。

神元:はい。一軒家の捨て貼り合板という、板が張ってある下地に釘で止めるタイプのものですね。

こにわ:この商品は、例えばマンションとかだと使えなかったりするものですか?

神元:下地を組めばできるんですけど、マンションは下地を組んで釘打ちで止める場合とコンクリートに直接接着で張る場合がありまして、『トリニティ』を出した際にお客様から「マンション用で接着施工のものも開発してほしい」という要望がありましたので、開発を始めました。そして苦労の末、2022年10月にマンション用の直張床材『トリニティオトユカ』という製品の発売にこぎつけました。

トリニティオトユカ

マンション用防音床材
トリニティオトユカ45リフォーム・リノベ専用(144幅タイプ)〈チェスナット柄〉

こにわ:2015年にこのトリニティが発売されてから7年ぐらいですか。

神元:7年になりますね。

こにわ:うわっ、すごいですね。

神元:『トリニティオトユカ』の製造は既存の設備では対応できなかったので、三重工場(河芸)に新たなラインを増設したのですが、試作の段階で裏溝加工した基材が想定以上に柔らかくて、送材用のローラーにひっかかってしまったり、基材をシートに貼る段階でシワがよったり、木口面シートが剥がれてきたりなど、不具合が続出して当時の開発担当者も頭を抱えていました。
オトユカの基材には寸法安定性の高いラワン合板が使用されていますが、『トリニティ』の基材として使用しているMDFに比べて表面が荒いため、製品の特長でもある木口面へのシート貼り付けが困難だったんです。
そこで目をつけたのが、脱ラワン化の取り組みで開発されていたオトユカ用のMDF基材です。さらに、開発、製造、工務担当者などからなるプロジェクトを立ち上げて、不具合の検証とその対策に取り組みました。

こにわ

こにわ:うわー、多くの部署が一致団結してお客様の望む商品を作り出すための問題解決に動いたんですね。これも皆さんからしたらDAIKEN魂に火がついたということになりますね。

神元:そうですね。住宅用ができたからマンション用も簡単にできると思われそうなんですけど、実はそううまくはいかないんです。むしろマンション用の方が大変だったと思いますね。

また、マンションは階下に音が伝わりやすいので、防音性能が必ず求められるんです。そして、それを実現させるため、板にいっぱい溝を入れて柔らかくするんですよ。そのフニャフニャな板を確実に搬送して四周を仕上げていくっていうのが難しかったというのがひとつと、もうひとつは住宅用でも苦労した角の処理ですね。マンション用では新しいやり方にチャレンジしたんです。ここもDAIKEN魂ですよね。同じやり方ではなく、また次の新しい技術に挑戦していくという。ただ、それが思いのほか難しくて、途中で住宅用と同じ方法でやった方が良かったんじゃないかという話も出たんですけど……。

こにわ:普通はそうなりますよね。

神元:でも、新しい技術にチャレンジすると人が育つんですよね。新技術の追求、完成で人財を育成していくっていう意味でもやっぱりいいことなんですよ。製造・開発・設備、その辺りでプロジェクトを組んで、発生した課題を一個一個、現場・現物・現実の3現主義に原理・原則を加えた5ゲン主義で解決に当たっていく。この考え方で、やると決めたら意地でもやりきる、そういう強い意志で取り組み続けて発売までこぎつけました。あとはもう認知していただいてどんどんお使いいただくだけかなと。

こにわ:いやー、新しい技術にも積極的に挑戦できる企業風土があるのが素晴らしいですね。マンション用の『トリニティオトユカ』は発売して間もないですけど、使ってくれたお客さんの反応は届いたりしますか。

神元:実はまだ十分に認知されていないんですよ。ですので、私たちの課題としてはいかに商品の露出を増やして、多くのユーザーに認知していただくかだと思います。使っていただければ絶対に満足してもらえるという自信を持って作っているので、これからはどう拡販・認知していくかってところですね。
というわけで、こにわさん。実際に『トリニティオトユカ』のカットサンプルを見ていただけますか。

こにわ:おお、これが『トリニティオトユカ』ですか。裏面が不思議な形状をしていますね。

神元:階下に音の振動を伝えないということで、遮断層としてのクッションと、板自体の剛性を柔らかくして音を逃がすために、溝がたくさん彫ってあるのが特徴ですね。

こにわ:溝が縦にも横にも、四方すべてに入っているんですね。

神元:そうそう。それがないと中々音の性能がクリアできないんです。

こにわ:面白いですね。あと、先ほど柔らかいとおっしゃっていたんですが、これ本当に柔らかいですね。

神元:曲がりますよ。

こにわ

こにわ:曲がる? ……うわ!「そんなわけないやろ?」「ほんまや」(笑)すごい。こんなに曲がるんですね。

神元:曲がるんですよね。それぐらい剛性を抜いて音の性能を確保しているということになります。

こにわ:普通短いものってこんなに固かったら曲がりにくいんですよ。それがすごい、すごい。これ、分かります、ほら? ビヨンビヨンなってるでしょ? いや、すごいわ、これ、ほんとに。ビヨンビヨン曲がるでしょ?

これからも「床材といえば大建」と言われ続けるために

こにわ:今『トリニティオトユカ』の開発秘話を含むストーリーを聞きましたが、その上で改めて『トリニティ』の良さを教えていただけますか。

神元 俊憲

神元:やはり本物以上に美しく、本物以上に耐久性があり、お値段もお値打ちなので、使っていただければ満足できる……ちょっと言いすぎかもしれませんけど、非の打ち所がないと言いますか、この製品が少なくとも床材市場の9割を占めるシート床材の頂点であることは間違いない。住宅用の床材として、市場の要望に完全合致している製品と自負しています。
多分、この工場で「家を建てる場合、床に何を張りますか」って聞いたら、ほとんどの人が「これを張る」と言うと思います。作ってる人が「いい」って言うのだから、間違いないですよね。

こにわ:「本物以上に」という言葉が、作っている方の口から出るということに、僕は一番価値があるなあと思います。リアルを超えたリアルというか。

神元:「百聞は一見にしかず」という言葉がある通り、実際に商品や木口の処理を見て触っていただければ、「おーっ」って驚いてもらえると思いますので、床材を探している人には、まずこの製品を見ていただきたいですね。「初めからこんな製品があるのを知っていたら」って後悔させたくないので。ぜひ全国にあるショールームに来て体感していただきたいですね。

こにわ:それでは、改めて今後の展望などをお聞かせいただけますか。

神元:昔からその時代その時代で「ここまでやりきった」という感覚はあるんですけど、10年過ぎたら全く新しいものが出ているんですよね。それを大建工業が作らないといけない。『トリニティ』のようなシート床材も、大建工業が出さなければ競合他社が出していたかもしれないですしね。これからどのような床材がヒットするのかわかりませんが、それを見つけるという課題は永遠に続きますよね。
今見えているものは多分ゴールじゃないんですよ、それは誰にでも見えているんで。誰もが見えないものを先に見つけられるかどうか。……まあ、いうだけはタダなんで(笑)

神元 俊憲

こにわ:(笑) 面白いなぁ。メジャーで二刀流で活躍する日本人が出てくるなんて、10年前には誰も思っていませんでしたが、同じようなことが床でも……。

神元:そうです、床でもあると思うんです。だからこそそこにたどり着くのが大建工業でありたいんですよね。 最初に話しましたけど、今、大建工業の床材は市場で約30%のシェアを持っていて、誰からも見られて追いかけられる存在なんです。この三重工場では2012年に、国内でNo.1の床工場になろうという目標を立てていたのですが、2023年の現在、11年後にそれが現実となったんですよね。だから、せっかくこの昇り詰めたものにおごり高ぶらずにしっかりと維持しながら、より皆さんから喜んでいただける良い商品で、「大建といえば床材、床材といえば大建」と、そんなふうに言ってもらえるようなものを作り続けていって、認知されるようになりたいです。そのように努力し続けることで大建工業が社会に貢献できて、会社の発展にもつながるのかなと思います。

こにわ:すごいものってどうやって生まれてくるのかなって思っていたのですが、やはり謙虚に努力を続けることが成功につながる、謙虚の中の謙虚、この積み重ねなんですね。

神元:はい、おごり高ぶったら駄目ですね。常に製品と向き合って技術を追求していく、そうでないといいものは作れないと思います。今は、これから10年、20年先も、この工場と大建工業がどんどん発展していって、「床材といえば大建」という状態をずっと続けていくための通過点であり、我々もその通過点の一部だと思っています。そこを次の世代にバトンタッチできるように引き続きしっかりやっていきたいなと強く思いますね。

こにわ:いやー、本日は本当に素晴らしいお話をありがとうございました。まず皆さんの深い知見や経験、アイデアがあって、それを活かせる環境があって、そこで技術が進化を遂げてきたからこそ、このようなすごい製品が生まれてくるんだなぁということを、改めて実感させてもらいました。

それでは、ご一緒によろしいですか?

こにわ・神元:『DAIKEN魂!』

神元 俊憲