壁紙のひび割れって、自分で直せる?こんな場合はリフォームの依頼を 壁紙のひび割れって、自分で直せる?こんな場合はリフォームの依頼を

壁紙のひび割れって、自分で直せる?
こんな場合はリフォームの依頼を

室内壁の仕上げ材として多く用いられる壁紙(クロス)ですが、経年や劣化により壁紙にひび割れが発生することがあります。壁に何かをぶつけてしまったり、乱暴に扱った記憶もないのに、なぜひび割れができてしまったのかと不安に思われる方もいらっしゃるかと思います。
軽度なものであればご自身での補修も可能ですが、ひび割れの種類や規模・場所・発生する頻度によっては、建物自体の構造の欠陥や地盤の沈下など、大きな原因が潜んでいることもあるため、専門家による調査が必要となるケースもあります。

こちらの記事では、DIYを検討されている方に向けて、壁紙のひび割れに対して補修ができる程度の見極め方や貼り替え・補修方法と、また、機能性やデザイン性も高く、近年注目を集めているパネルタイプの壁材も紹介していきます。
ご興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

目次

DIYで補修できる壁紙のひび割れ

DIYで補修できる壁紙のひび割れ

壁紙のひび割れをDIYで補修する場合は、どのようなポイントに気を付けなければならないでしょうか。
まずは、ひび割れが発生した箇所と程度を見極める必要があります。木造住宅の場合、主要構造部分にあたる柱や梁は、木材の特性を活かした組み方や、しなやかな動きによって建物が受ける衝撃を吸収・分散させます。それにともない、下地材や石膏ボードも動いてしまうため、仕上げ材である壁紙にひび割れが起こります。衝撃が伝わりやすい開口部や建具周りなどにひび割れが生じることも少なくありません。
また、壁紙の中でも多く使用されているビニール製のものは、熱に影響されやすいため、暑いと伸びやすく、寒いと収縮する特徴があり、伸縮を何年も繰り返すことで徐々にひび割れが進行する、といったケースもみられます。
このほかにも、新築木造住宅などでは、木に含まれる水分が完全に乾燥するまでの期間は、木材の伸縮が激しいことから、落ち着くまでに壁紙がひび割れてしまうこともあります。
上記のような原因でおこるひび割れは、壁紙のつなぎ目・ジョイント部分に発生することが多く、石膏ボードにまで被害が及んでいないケースであれば、市販のコーキング剤や部分的な張り替えで対処が可能です。

こんな場合は専門業者に相談を

こんな場合は専門業者に相談を

DIYでの補修が難しいケースにおいては、どのようなポイントに気を付ければよいでしょうか。
石膏ボードにまでひび割れが発生している場合は、ボードの張り替え、または、クロスパテによる下地調整と補修が必要となります。パテ処理は、数回に分けた「塗り」と乾燥してから表面を均す「やすり掛け」が必要で、クロスの厚みを考慮しながら、仕上がり時の浮き・凹凸が現れないよう入念な調整を行います。下地用のパテには、下塗り・中塗り・上塗りなど用途別に分けられており、ひび割れの程度や規模にあわせて選択する必要があるほか、施工には専用の道具・養生に加え、確かな技術力・知識・ノウハウ・経験なども必要です。
また、ひび割れが大きくいびつなカタチで発生したり、複数個所同時に発生したり、開口部やつなぎ目以外に発生する、補修しても早い頻度でひび割れを繰り返す、といった場合には、建物や基礎の欠陥や地盤の沈下に起因した症状である可能性が高まります。気が付かずに何度も補修していると、それだけで費用も高額となるほか、被害が拡大してしまい、最悪の場合には大がかりなリフォームや建て替えが必要となることもあります。
程度が大きな場合やご自身での補修が困難な場合は、無理をせず専門業者へ調査や診断・施工を依頼しましょう。

機能性やデザイン性を備えたパネル壁材への変更も

機能性やデザイン性を備えたパネル壁材への変更も

壁紙のひび割れが広範囲に及ぶ場合には、壁一面の張り替えも検討してみましょう。
同型の壁紙を用いてもよいですが、この機会に、室内空間のテイストや雰囲気を一新するのもおすすめです。
色調の異なる壁紙や異素材・加工を施したものなどを配置することで、アクセントウォールとして扱うこともできます。
また、近年では壁紙だけでなくパネルタイプの壁材も注目を集めています。調湿機能を持つものや、抗菌機能・水に強い・不燃材料の認定など、使用用途や目的・場所にあわせて配置することが可能です。
間接照明の陰影にも映えるエンボス加工を施したもの、レンガ調・木目調・石目調など、デザインとカラーラインナップも豊富で、室内の印象をガラリと変えることもできます。
部分的な補修にも対応できるよう加工が容易で、使用したい面積にあわせてスムーズな施工を実現可能です。大がかりな養生を必要とせず、工期の短さ・廃棄物の少なさなども魅力のひとつといえるでしょう。
パネルタイプの壁材は、一般住宅だけでなく教育施設や公共商業施設にも多く取り入れられており、機能性の高さや手入れのし易さにおいても、高い評価を得ています。
壁紙のひび割れで補修方法をお悩みの方は、パネルタイプの壁材も検討してみてはいかがでしょうか。

※ここに掲載されている情報は2022年09月22日時点のものであり、ご覧いただいている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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