畳の敷き方と3つのルールとは?
イラストを用いてわかりやすく解説

畳の敷き方にはルールがあります。最近では正方形の畳があり、従来の敷き方にそぐわない場合もありますが、伝統的な敷き方を知っておくと汎用性があり便利です。このコラムでは、畳の敷き方や、敷く際の3つのルールを紹介していきます。イラストを使いながらわかりやすく解説しますので、ぜひ畳を敷く際に参考にしてください。

畳の敷き方

畳の敷き方には、祝儀敷きと不祝儀敷きという2つの種類があります。2通りの敷き方を覚えておくことで、伝統的な畳の敷き方を押さえることが可能です。ご自宅の和室の畳が、どちらの敷き方になっているのか確認してみましょう。

祝儀敷き

祝儀敷き(枕敷き)は、隣り合う畳のラインが十字にならないようにする敷き方です。畳を同じ方向に並べると4枚の合わせ目には、十字ができてしまいます。これを防ぐために、同じ方向ではなくわざと違う方向を組み合わせて畳を敷くのです。畳が十字にならないように敷く祝儀敷きは、縁起が良いものとされてきました。そのため結婚などのお祝いの場面では、必ず祝儀敷きを用いてきた歴史があります。一般的な和室は、祝儀敷きとなっている場合が多いです。

不祝儀敷き

不祝儀敷きは、祝儀敷きのルールを無視した畳の敷き方です。畳の合わせ目が十字になっても良いという敷き方になります。祝儀敷きは祝いの場で用いられる一方で、不祝儀敷きはお葬式などで用いられてきました。一般住宅は祝儀敷きであることが多いですが、お寺などでは不祝儀敷きが一般的です。また、旅館の大広間などでも不祝儀敷きが採用されていますが、縁起ではなく畳の傷みにくさを優先した結果だといわれています。不祝儀敷きは一般住宅ではあまり見ない畳の敷き方です。

畳の敷き方例

3畳 4.5畳 6畳 8畳
祝儀敷き
不祝儀敷き

部屋の広さによって畳の敷き方にバリエーションがあります。祝儀敷きは十字ではなく、丁字で留まるように工夫されていることがわかるでしょう。なお、最近人気の縁無し正方形の畳の場合は、そもそも形が異なるため祝儀敷きや不祝儀敷きはできません。

畳を敷く際の3つのルール

畳の敷き方は、祝儀敷きと不祝儀敷きの2種類に大別されます。さらにその中でも、守るべき3つのルールがあるのです。畳を敷く際の伝統的な3つのルールについて紹介していきます。

鬼門半畳は避ける

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4畳半のような広さの場合は、畳1枚の半分サイズである半畳の畳を敷きますが、配置する場所には、「鬼門半畳は避ける」といったルールがあります。鬼門とは、鬼が出入りするといわれている北東の方角のことです。古来より鬼門は不吉な方角と信じられており、様々な場面で忌避されてきました。畳を敷くときも同様で、半畳の畳を使用する際は鬼門を避けて配置しましょう。

切腹の間にならないよう注意する

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4畳半の部屋で「鬼門半畳は避ける」のルールに則ると、真ん中に半畳を敷くレイアウトが可能になります。バランスや見栄えも良いためよく採用される敷き方ですが、半畳を中心に他の畳が卍の形になるように敷くと、「切腹の間」というかつて武士たちが切腹する際に用いていた形状になってしまうため、大変縁起が悪いです。もし真ん中に半畳を置く場合は、卍の形の逆向きになるように畳を敷くようにしましょう。茶室などでも利用される一般的な敷き方です。

床の間に対して隣の畳は平行に敷く

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床の間に対して、畳を平行に敷くというルールもあります。床の間に畳の短い辺が接触するように敷くと、ヘリが突き刺すような形になり、「床刺し(とこさし)」と呼ばれる縁起の悪い敷き方になってしまいます。「床刺し」も「切腹の間」同様、武士が切腹する際に使った形といわれており忌避されてきました。また、お客様を和室に通す際、床の間の前が上座になりますが、床刺しに座るとヘリを踏んでしまうことになるため、避ける必要があります。

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畳の敷き方には、古くから伝わる伝統やルールがあります。特に、昔から大切にされてきた「縁起」は、畳以外の部分でも日本の住宅で大切にされている考え方です。ご自宅に和室がある方は、ぜひルールに則った敷き方で気持ちよく過ごしましょう。

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