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子どもの3人に1人が「ドアによる挟まれ事故」に遭遇!子どもの3人に1人が「ドアによる挟まれ事故」に遭遇!

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子どもの手はとても小さいため、「まさかこんな狭い所に?」と驚くような隙間にもスッと入ってしまいます。子どもが後ろからついてきていることや、思いもよらない場所へ手を伸ばしていることに気付けず、大人がうっかりドアを閉めてしまうこともしばしば。今回は、東京都が行った子どもの挟まれ事故※と、ドアの安全性に関する調査結果をご紹介します。
※挟まれ事故:ドアや機械、鉄道車両の戸袋などに指など身体の一部を挟まれたり巻き込まれたりする事故

子どもの挟まれ事故の1位が「手動ドア」

東京消防庁の調査によると、平成27年中に起きた子ども(0歳~12歳)の挟まれ事故の要因は「手動ドア」によるものが最も多く、169人の子どもが救急搬送されています。また、事故の要因を調べると、0歳児から12歳児まですべての年代で、手動ドアによる事故が最多となっています。

挟まれ事故の要因上位5つ(平成27年中)

挟まれ事故の要因上位5つ(平成27年中)

※出典:東京消防庁「救急搬送データからみる日常生活事故の実態(平成27年)」

また、手動ドアに手を挟んで救急搬送された子どもは、平成23~27年の5年間で932人にのぼり、そのうち45人が指を切断してしまっていることもわかりました。

手動ドアの挟まれによる子供(0~12歳)の救急搬送人員(平成23年~平成27年)

手動ドアの挟まれによる子供(0~12歳)の救急搬送人員(平成23年~平成27年)

※出典:東京消防庁「救急搬送データからみる日常生活事故の実態(平成27年)」

約3人に1人は「挟まれた」経験あり!骨折に繋がるケースも

東京都は、子どもの「手動ドア」による挟まれ事故が多発している結果を受け、ドアの安全性に関するアンケートを実施。

すると、小学校1・2年生の子ども1,030人のうち、住宅の手動ドアの隙間に指などを「挟まれた」のは336人(32.6%)で全体の約3割が経験しており、「挟まれてケガをした」のは117人(11.4%)にも上ることがわかりました。また、4人の子どもが骨折しているといった痛ましい報告が見られます。

約3人に1人は「挟まれた」経験あり!骨折に繋がるケースも

出典:東京都生活文化局消費生活部「平成28年度調査ドアの安全性に関する調査報告書」

東京都は調査の結果を受け、以下「ドアの安全対策」の推進の要望を発表しています。

●国・事業者団体への要望 国及び事業者団体に対し、次のとおりドアの安全対策の推進を要望します。
・国及びドアに係る事業者団体に対し、指挟み防止等に配慮した安全な製品の開発・普及等の取組強化等を要望。
・建築業界団体に対し、指挟み事故や安全な製品の普及啓発等についての協力を要望。

引用:東京都生活文化局消費生活部「ドアに挟まれて指を切断!?~ドアの安全性に関する調査を実施しました~」(平成29年3月)

子どもたちが多く集まる幼保施設でも対策を

今回ご紹介した都の調査は、あくまで“自宅で起こったアクシデント”についての結果報告ですが、子どもの行動パターンが自宅・自宅以外で変わるとは考えにくいもの。幼稚園や保育園、認定こども園など、子どもたちがたくさん集まる施設においては、保育士さんが注意深く見守っていても、元気いっぱいの子どもたちがドアに手を詰めてしまうアクシデントは起こってしまいます。
施設運営者が園舎の設計段階で「ドアの安全対策」にしっかり配慮された設備選定を行うことで、もし指を挟む事故が起きてしまったとしても、最小限の被害に食い止めることができるでしょう。

参考:東京消防庁「STOP!子どもの『はさまれ』」、東京都生活文化局消費生活部「ドアによる挟まれ事故に注意!」

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