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DAIKEN Architect News vol.2 | 採用事例インタビュー

オーナーと設計士が語るネッツトヨタ和歌山株式会社 大浦店地域産材を使った店舗作りの意図とは。

国産材が活用されず、森林環境の悪化が課題になっている現状。
それを受けてDAIKEN では、地域産材を床材などに加工して
地元の建築物に役立てて頂くという取り組みを行っています。
今回は、紀州杉活用の『コミュニケーションタフ DW』と、
『ダイライト不燃パネル』を店舗の内装にご採用頂いた
ネッツトヨタ和歌山 大浦店様に、採用の経緯や使い心地などを伺いました。

海瀬 隆太郎 氏(左) 芝本 好司 氏(右)

お話を聞いた人 【店舗オーナー】
ネッツトヨタ和歌山株式会社
代表取締役社長
海瀬 隆太郎 氏(左)
【設計士】
株式会社ライトコーポレーション
代表取締役社長
芝本 好司 氏(右)

和歌山の森林を守るために
地域産材の活用に着目

今回DAIKEN の製品をご採用頂いたのは、和歌山県全域に9つの店舗を構え、新車や中古車の販売、車両の点検整備、保険などの金融商品の販売等を行っている、ネッツトヨタ和歌山様です。社長の海瀬様は、和歌山という地で仕事をされる中で、地域産材の活用について以前から問題意識を持っておられたといいます。
「和歌山は県土の77%が森林で、全国屈指の資源量を誇っています。しかし、これまで県産材が積極的に使われておらず、林業の衰退や森林の手入れ不足といった問題が起きています。この地域社会の抱える課題に対して何かできないかと考えていた矢先に、DAIKEN さんから地域産材を活用した床材や壁パネルなどの提案があり、店舗に紀州杉を使うことを決めました。」(海瀬様)

車の点検や整備中に、お客様が過ごされる待合スペース。木のやわらかな色調のおかげで、落ち着いた雰囲気に。
車の点検や整備中に、お客様が過ごされる待合スペース。
木のやわらかな色調のおかげで、落ち着いた雰囲気に。

耐久性など課題を乗り越え
「木のカーディーラー」を実現

設計を担当された、和歌山に事務所を構える一級建築士の芝本様も、以前から天然の木を使った店舗空間を考えていたといいます。
「通常カーディーラーは、自動車を引き立たせるために無機質な空間にすることが多いのです。しかし、あえて木を使うことで、そこで過ごすお客様や従業員にも優しい空間に出来ました。また、今までは天然木を使おうとしても強度面や加工技術面で断念せざるを得ませんでした。しかし今回、耐久性のある床材や不燃の壁パネルなど、使いやすい製品の提案があり、木質の店舗作りに挑戦できました。お客様にくつろいでもらう待合スペースに広く木を使い、店舗全体が落ち着いた雰囲気になったと思います。」(芝本様)

半年経っても、美しさそのまま
お手入れが簡単な床材

今回、店舗に採用された製品は『コミュニケーションタフ DW 〈紀州杉〉』と『紀州杉突板張り ダイライト不燃パネル』です。どちらもDAIKEN 独自の「WPC 加工」や「不燃基材ダイライト」といった技術が活かされた製品。
リニューアルから半年余りが経った店舗ですが、床にはキズや凹みなどがほとんど見られず、美しい姿を保っています。普段、お客様や従業員の方々と接しておられる海瀬様に、施工後の様子をお伺いしました。
「杉は比較的軟らかい木なので、メンテナンスが大変で商業施設の床には向かないと思っていました。ですが想像以上にキズつかず、手入れも楽です。手間がかからないので、現場は非常に助かっていると思います。」(海瀬様)

竣工時の店舗の様子。『コミュニケーションタフ DW』が床に採用され、紀州杉の豊かな色合いが落ち着ける空間を演出している。
竣工時の店舗の様子。『コミュニケーションタフ DW』が床に採用され、紀州杉の豊かな色合いが落ち着ける空間を演出している。

「明るい」「安らげる」と
お客様からも評判の店舗に

2016年9月に店舗をリニューアルオープンされた大浦店様。以前とは違った印象になり、お客様からも好評とのことです。
「リニューアル後は、お客様からも明るくなったとか、安らげるといった声を頂いています。やはり規格化された工業製品ではないので、温かみや味があるのが理由でしょう。最近では、オフィスを木質化するという流れもありますので、こういう空間で働けるということは、従業員にとって気持ちの面でも良い効果があると思います。」(海瀬様)

定価設定や、不燃認定製品など
設計士目線でも使いやすい

また、設計を担当された芝本様は、天然の木ならではの味わいと、DAIKEN の技術についてもお話下さいました。
「まず、本物の木はシートと違って、色味にばらつきや表情がありますよね。今回の『コミュニケーションタフDW』も、あえて均一な色ではなく赤身と白太を混在させることでいい味が出せました。製品面で言えば、地域産材を活用した特注品は価格が定まっていないことが多いのですが、今回のDAIKEN さんの建材は定価ベースがちゃんと設定されているので、見積もりが出しやすい。設計側として、提案に盛り込みやすい製品というのは非常に魅力的です。また、壁は防火材料であるダイライトを使って、不燃認定を取得している製品です。内装制限がかかる建物にも、問題なく使えるという安心感があります。利用者には勿論、設計や施工側も採用しやすい製品になっていると思います。」(芝本様)

受付から待合スペースにかけて、広く使われている紀州杉の不燃壁パネル。美しい杉の木目が活かされている。
受付から待合スペースにかけて、広く使われている紀州杉の不燃壁パネル。美しい杉の木目が活かされている。

産地が明確な木質建材は
法律的にも重要な存在に

和歌山県・有田川町で育った樹齢百年を越す紀州杉を使っていることを紹介するパネル。お客様との話題になることも多い。
和歌山県・有田川町で育った樹齢百年を越す紀州杉を使っていることを紹介するパネル。お客様との話題になることも多い。

海瀬様は、木材に関わる法律の視点からも、DAIKEN 製品に活躍の可能性を感じていました。
「海外では、木材の違法伐採が大きな問題になっています。外国から輸入される木材には、未だに違法伐採された木が混じっていることがあると聞いています。そこで、国内でもクリーンウッド法が成立するなど、木材でもトレーサビリティー(製造・流通などの各過程を明確化すること)が重要視される傾向にあります。この点でも、どこで伐採された木であるかが明確に分かるDAIKENの受注対応製品は、使う側も安心できる建材です。また、和歌山県内の樹齢百年の紀州杉を使用しています、と店舗に地域材の紹介パネルを掲示することで、お客様との話題にしたり、企業としてのPR にも繋げることができました。」(海瀬様)

木材活用を通して地域社会に
貢献できる企業でありたい

待合のソファスペースでは、取材当日も数名のお客様が休憩されていた。地域の人との繋がりを生む場となっている。
待合のソファスペースでは、取材当日も数名のお客様が休憩されていた。地域の人との繋がりを生む場となっている。

和歌山という土地で、創業から48 年間地域の人々と共に歩んできたネッツトヨタ和歌山様は、今後も地域産材の活用を考えているそうです。
「私たちは車を売るだけではなく、地域社会に貢献できる企業でありたいと強く思い、植林活動などを続けてきました。その中で今回のように、地域産材である紀州杉を活用した空間作りに一つの活路を見いだせたという事例は、非常によい取り組みでした。地域産材と地元の人々との繋がりを、店舗を通して生み出すことができたと思います。国産材と謳った製品は他社にもありますが、地元の木を直接活用できるものはなかなかありません。ですから今後とも、DAIKEN さんと共に紀州杉の積極的活用に取り組んでいきたいですね。」(海瀬様)

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