用語集
あ行
- インシュレーションボード
- 軟質繊維板。建築解体木材などを主原料に活用し、板状に成形した木質繊維板。当社素材事業の主力製品。
- インターナルカーボンプライシング
- 企業内部で設定する社内炭素価格。CO2排出量削減、省エネ推進に対するインセンティブ、社内の意識改革、投資意思決定の指針など、低炭素投資・対策を推進するための仕組み。
- エンジニアリング事業
- オフィスビル、ホール、学校などの公共施設からマンションまで幅広い建物の内装工事や、住宅のリフォーム工事、マンションリノベーションを主力とする当社事業セグメントの一つ。
か行
- グループ企業理念
- 大建工業グループが目指す姿。大建工業グループでは、グループの全従業員で共有し、進むべき方向性を合わせていくため、「私たちの使命【ミッション】」、「私たちが目指す企業像【ビジョン】」、「私たちが大切だと考えること【バリュー】の3つの要素から成る「グループ企業理念」を定めている。グローバル化や人財の多様化が進む中、企業としてさらなる成長を実現するためには、「共通の使命」「目指すべき企業像」「大切にする価値観」を全従業員で共有し、進むべき方向性を合わせることが重要になっていることから、当社グループでは、持続的な企業価値の向上と、理念に基づく経営強化を目指し、2017年4月にそれまでの「経営理念」を進化させ、「グループ企業理念」を制定した。
- グループ企業理念浸透度
- 「グループ企業理念」に関する従業員の理解・共有・実践を指数化した当社独自指標。
- グロウアース
- 植物の生育を阻害する要因物質を無害化することで、最適な栽培環境を整えることができる木質培地。
- 建材事業
- 住宅や公共施設などの建築物に使用される木質の床材、ドア、収納、音響製品などを主力製品とする当社事業セグメントの一つ。
さ行
- サーキュラーエコノミー
- 従来の3R(Reduce、Reuse、Recycle)の取り組みに加え、資源投入量・消費量を抑えつつ、ストックを有効活用しながら、サービス化等を通じて付加価値を生み出す経済活動(循環経済)。資源・製品の価値の最大化、資源消費の最小化、廃棄物の発生抑止等を目指すもの。
- サーマルリサイクル
- 廃棄物を単に焼却処理するだけではなく、焼却の際に発生するエネルギーを回収・利用すること。大建工業グループでは、製品の原材料として使用できない木材チップや加工工程で発生する端材、木粉を、製造工程の熱源として必要な木質バイオマスボイラーの燃料として活用している。
- サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)
- 不確実性が高まる環境下で、企業が「持続可能性」を重視し、企業の稼ぐ力とESG(環境・社会・ガバナンス)の両立を図り、経営の在り方や投資家との対話の在り方を変革するための戦略指針。2020年8月に経済産業省の「サステナブルな企業価値創造に向けた対話の実質化検討会」において提言されたもの。
- セルロースナノファイバー(CNF)
- 木材などから抽出される細胞壁主成分の一種であるセルロースを、幅15ナノメートル程度(ナノメートルは100万分の1ミリ)にまで細くした繊維。Cellulose Nano Fiberの略でCNFとも呼ばれる。
- 素材事業
- サステナブルな視点で木質資源や鉱物資源を有効活用した当社事業セグメントの一つ。木質資源を有効活用した主力製品としてMDF、インシュレーションボード、畳おもて、LVL、単板がある。また、鉱物資源を有効活用した主力製品としてダイライト、ダイロートンがある。
- ソリューション提案
- 既存製品の組み合わせや、製品以外のプログラムを作成することで顧客の課題解決を図る意味で使われることが多い。顧客の困りごとに対し、既存製品だけでなく、ニーズに合わせた製品開発や、空間の環境改善を目的としたシミュレーションを活用した空間提案などがあてはまる。
た行
- ダイバーシティ総合指数
- 女性管理職比率などダイバーシティ8項目を指数化した当社独自指標。
- ダイライト
- 未利用資源シラス(火山灰)とロックウールを活用し、板状に成形した無機質素材。当社素材事業の主力製品。
- ダイロートン
- 製鉄時の副産物ロックウールを活用し、板状に成形した鉱物質繊維板。当社素材事業の主力製品。
- 畳おもて
- 機械すき和紙をこより状により合わせ、樹脂コーティングした後、織り上げた畳おもて用の素材。通常、畳のおもてに使用されることが多い「い草」の代替品として展開する当社素材事業の主力製品。
- 単板
- 丸太を桂剥きの要領で切削した木材の薄板(厚さ2~4mmの薄板:ベニヤ)。LVLや合板の製造、家具や建材の表面化粧材に使用される。
- 中期ESG計画
- 中期経営計画「GP25 2nd Stage」と連動したESGに関する経営計画。中期経営計画「GP25 2nd Stage」の策定に当たり、経営戦略の達成のために、特に重要と考えられるESGの領域・テーマを、各種プロジェクトやCSR委員会の審議を経て決定した。各テーマに対して、中期経営計画の最終年度である2021年度に向けた具体的な取り組みと目標を「中期ESG計画」として設定し、これらを中期経営計画と一体で推進することにより、経営基盤の強化につなげている。また、より連動性を高めるため、ESGの各テーマの中で重要な項目を、中期経営計画の非財務の経営目標として設定している。
- 中期経営計画「GP25 2nd Stage」
- 長期ビジョン「GP25」実現に向けた2019年度から2021年度までの3ヶ年の経営計画。基本方針として成長戦略の加速と経営基盤の強化の2軸を設定。
- 長期ビジョン「GP25」
- 2015年の70周年を機に10年後の80周年を迎える2025年にありたい姿を描いた経営方針。グループ企業理念に対するマイルストーンの位置付け。「GP」は、Grow/Glow planの略。はGrow(成長)Glow(輝く)の2つの意味。日本国内の新築住宅市場が縮小する中でも、非住宅分野や海外市場に積極的に展開し、成長し輝き続ける企業像を目指したもの。
な行
- ニューノーマル
- 社会に大きな変化が起こり、変化が起こる以前とは同じ姿に戻ることができず、新たな常識が定着する状態(新常態)を指す。大建工業グループでは、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大を背景とした2020年以降の社会、生活様式、意識等の変化による新常態への対応をマテリアリティ「ニューノーマル時代のユーザーニーズ」として位置付けている。
は行
- ビオタスク
- 抗ウイルス機能に対する当社独自の名称(当社登録商標)
- プレゼンティーズム
- 欠勤には至っておらず勤怠管理上は表に出てこないが、健康問題が理由で生産性が低下している状態。大 建工業グループでは、健康経営の推進にあたり、各種施策の効果測定の指標として「プレゼンティーズム損 失割合」をESG目標の一つに設定している。
ま行
- マテリアルリサイクル
- 使用済み製品や生産工程から出る廃棄物などを回収し、利用しやすいように処理して、新しい製品の材料もしくは原料として使うこと。大建工業グループでは、木材を可能な限りマテリアルとして活用していくことを追求する考えから、主力製品であるMDFやインシュレーションボードは、製材端材や建築解体木材由来の木材チップを主原材料として使用している。
- 木質バイオマスボイラー
- 木材チップを燃料として使用するボイラー。素材事業の主力製品であるMDFやインシュレーションボードは、木材を可能な限りマテリアルとして活用していくことを追求する考えから、製材端材や建築解体木材由来の木材チップを主原材料として使用している。さらに製品の原材料として使用できない木材チップは、製造工程の熱源として必要な木質バイオマスボイラーの燃料として活用している。また、木質材料を加工してドアや床材などを製造する建材事業でも同様に、製造工程で発生する端材や木粉を燃料として活用している。
ら行
- ラワン材
- 東南アジアの天然広葉樹木材。加工性が高く、合板や家具の芯材などに使用される。
英数字
- CSV
- Creating Shared Value(共通価値の創造)の略。企業が社会ニーズ(社会課題解決)へ対応することで、経済的価値と社会的価値をともに創造するアプローチ。2006年にアメリカの経営学者マイケル・ポーター教授らによって提唱された考え方。大建工業グループでは、「社会課題に対し、DAIKENらしさを活かした共通価値を提供することで解決策を見いだすこと」と定義、成長戦略との連動性を高めるべく強化を図っている。
- DWファイバー
- 木材を無駄なく活用するという考えのもと、日南町森林組合が切り出した木材を用いて、(株)オロチがLVLを製造する際に発生する端材を解繊処理し、植物の生育促進効果のあるフルボ酸を添加した土壌改良材。
- I-Joist
- I型ジョイスト:OSB(Oriented Strand Board:原木から切削された長方形の薄い木片を表面層とコア層で繊維方向に直交するように重ねて高温圧縮した構造用木質ボード)とLVLや製材の複合による構造材。OSBの補強板の両端に角材を組み合わせた構造で、PWT社では、自社製造のLVLを角材に使用。複合部材化することで、同じ寸法の無垢材よりも高い強度と精度に加え、軽量で施工性にも優れており、主に床組み・屋根組みなどの構造材として使用される。
- LVL
- 単板積層材(Laminated Veneer Lumberの略)。丸太を切削した単板を、繊維方向にすべて平行にして積層・接着した木材加工製品。住宅の柱や梁、家具の枠材、階段セット、ドアの枠・芯材などに使用される。
- MDF
- 中密度繊維板(Medium Density Fiberboard)の略。製材端材などを主原料に活用し、板状に成形した木質繊維板。床材の基材やドア、収納、家具の芯材などに使用される。
- TDYコラボレーションショールーム
- 2002年よりリフォーム分野で提携関係にあるTOTO株式会社、YKK AP株式会社と共同で運営するショールーム。大建工業の床材、ドアなどの内装建材だけでなく、TOTOの水まわり、YKK APの窓、エクステリアなど、TDY3社の商品をワンストップでご覧いただけるショールーム。
- WPC加工技術
- WPCは、Wood Plastics Combinationの略。木材組織にプラスチック樹脂を注入・充填して硬化させる当社独自の技術。床の表面材に加工を施すことで凹みやキズに強さを発揮。