

無垢フローリングとは?
メリット・デメリットや簡単にお手入れできる床材
無垢フローリングの自然の風合いやぬくもりに憧れる反面、ワックスなどのお手入れや掃除が心配な方へ。無垢フローリングを思いっきり楽しむために、知っておきたいメリット・デメリット、お手入れ方法を紹介します。お手入れが簡単な無垢フローリングも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
無垢フローリングとは?
無垢フローリングは、天然の木から切り出した一枚板が基本です。生まれたままの木目を見せてくれる無垢フローリングは、複合フローリングよりも自然に近い木材となっています。家の中を裸足で過ごすことの多い日本人は、無垢フローリングの肌触りや温もりを大いに感じられます。
これに対し複合フローリングは、木材を張り合わせた製品であり人工的な印象を受けます。温もりは感じにくいですが、寸法安定性や機能が充実していることが多いです。
無垢フローリングの特徴
自然のままの無垢フローリングは、木が持つ機能をそのまま発揮してくれる特徴があります。
湿度が高い時は水分を吸い、低い時は水分を放出することで部屋の中を快適な湿度に保ってくれるのです。
素材によっては傷つきやすいものもありますが、堅い木の種類なら丈夫で傷が目立ちにくい特徴があります。
無垢フローリングの種類
無垢フローリングは使われる木の種類によって、特徴が異なります。ここでは、無垢フローリングでよく利用される5種類について紹介します。
パイン(松)

パイン材は、天然木のありのままを楽しめる質朴な無垢材です。落ち着いた心地よい部屋を創り出してくれます。柔らかいため傷がつきやすいですが、その分温もりを余すことなく感じられることも魅力です。パイン材は、使えば使うほど色が変化していき味わい深く変化していきます。毎日の生活を送る中で、変わりゆく姿を楽しみたい方におすすめです。
スギ

スギは日本にもたくさん生えている木で、昔から利用されている無垢材です。柔らかい材質のため肌触りがよく、小さなお子さんも気持ちよく過ごすことができます。スギ特有の香りが部屋を包み込むので、家の中にいながら森林浴をしている気分になるでしょう。香りを楽しみながら、木の温もりを直に感じていたい方におすすめです。
ヒノキ

ヒノキは、太古の昔から高級建築材として使われてきた木材です。無垢フローリングとしてのヒノキは湿気に強く、さらりとした足触りが特徴です。ヒノキの成分を含む香りが、リラックス効果だけでなく抗菌・消臭効果をもたらしてくれることも魅力となっています。肌触りと共に、ヒノキ特有の香りの効果を堪能したい方におすすめです。
チェスナット(栗)

チェスナットは、栗の木を使った無垢フローリングです。栗の木は美しい木目がはっきりと浮き出ているため、木の風合いを存分に楽しむことができます。細かい傷がついた場合は、削って磨くことで美しさを持続させることが可能です。イル系の塗料と相性が良いため、自分で塗装を施して加工したい人におすすめとなっています。
オーク(ナラ)

オークは、ナラの木から作られる無垢フローリングです。虎斑(とらふ)と呼ばれる独特の模様と、しっかりとした木目が特徴的です。さらにウイスキーの樽にも使われるなど、耐久性が高いという特徴もあります。このため、物を落としたり家具を引きずったりといった、日常生活で発生する衝撃にも強いと言えます。日焼けをするとやや黄色く変化していき、経年劣化も楽しめます。丈夫で安価な無垢フローリングをお求めの方におすすめです。
無垢フローリングのメリット
自然の風合いを楽しめる点も無垢フローリングの魅力ですが、機能的なメリットもいくつかあります。ここでは、無垢フローリングのメリットを4つご紹介します。
同じ木目の床板が存在しない
同じ木から切り出したとしても、一枚板の無垢フローリングは一つとして同じ木目の床板はありません。このため、世界で一つだけのフローリングを創り上げることができるのです。
木のぬくもりを楽しめる
家の中で木がもたらす自然のぬくもりを楽しむことができます。天然素材だからこその肌触りや香りに包まれる暮らしは、人工の複合フローリングでは味わうことができません。
湿度を調節してくれる
木が持つ調湿作用によって、部屋の湿度を快適に保ってくれる効果があります。湿度が高い夏は、無垢フローリングが湿気を吸収し快適な湿度まで下げてくれます。乾燥する冬は、吸収した水分を排出することで部屋の湿度を上げてくれるのです。季節に応じて調整してくれるので、部屋の中は1年中過ごしやすい湿度を保てます。
合板フローリングに比べると暖かい
無垢フローリングは合板フローリングに比べて、冬でも暖かいという特性があります。無垢フローリングは木が持つ性質上、空気をたくさん含んでいます。木材に含まれる空気が、下から上がってくる冷気を遮断する断熱材のような役割を果たしてくれるのです。このため、合板フローリングに比べると無垢フローリングは寒い冬でも暖かく感じるようになっています。
無垢フローリングのデメリット
無垢フローリングを導入する前にデメリットを知っておくことで、事前に対策を講じることができます。ここでは、4つのデメリットをご紹介します。
伸縮・膨張・反りが起こりやすい
無垢フローリングは、水分を吸収したり放出したりします。これによって、床材が伸縮・膨張するのです。また、木自体が反り返ってしまうこともあります。
しかし施工段階で適切な処理をすれば、大きなトラブルにはなりません。
施工後の変形をなるべく抑えるために、元々水をあまり含んでいない強度の高い無垢材を選び、施工する部屋に仮置きして水分を調整していきます。
傷つきやすい素材である
無垢フローリングは、合板フローリングに比べると柔らかい材質が多いので、傷がつきやすくなっています。
引っかき傷や凹みがつきやすい一方で、直しやすいという特徴もあります。
傷がつけばやすりをかけて塗装し、凹みがあれば水とアイロンで目立たなくすることができるのです。自分で傷や凹みを修復できることがわかれば、心配はいりません。
水に弱い
無垢フローリングは、水に弱い性質もあります。
濡れたら水分を吸収し、膨張や反りの原因にもなります。濡れたところを放置すれば、雑菌やカビが発生するなど、衛生的にも良くありません。
無垢フローリングが濡れたらすぐに乾いた布で拭き取ることが大事です。
独特のメンテナンスが必要
無垢フローリングは独特な方法でメンテナンスする必要があります。無垢材に傷がついた場合、やすりで削り、上からオイル塗装などをすることで、傷を修復するのです。美しい木目を維持するには面倒なメンテナンスを繰り返す必要があります。
無垢フローリングのお手入れ方法
無垢フローリングは定期的にお手入れを行うことで、清潔かつ美しく保つことができます。
無垢フローリングを長く大切に使っていくために実践いただきたいお手入れ方法を紹介します。
定期的な水拭き

定期的に水拭きを行うことで、表面の汚れを落とすことができます。無垢フローリングは水に弱い性質があるので、大体1~3か月に1回くらいの頻度で行いましょう。水拭きする時は、床材が水を吸いすぎないように雑巾を固く絞るようにしてください。
もし掃除中に水をこぼしてしまった時は、すぐに拭き取れば大丈夫です。水拭き後は乾いた雑巾で乾拭きし、できれば窓を開けてしっかり乾かしましょう。
定期的にクリーナーを使う

水拭きで落とせない汚れを落とすためにも、半年~1年に1回はクリーナーを使ったお手入れが必要です。無垢フローリング専用のクリーナーを使って、床全体を大掃除します。
最初は、特に汚れている箇所にクリーナーを塗布し、乾いた布で広げていきます。綺麗になると色が変わっていくことがわかるので、部屋全体に行き渡るように作業を繰り返しましょう。
なお、クリーナーを使用する場合は、メーカーの仕様書等で事前に確認し、目立たないところで試してから使うことをおすすめします。
劣化を感じたら再塗装する

無垢フローリングの塗装が剥がれてくるなど、目に見えて劣化を感じたら再塗装を施します。表面がカサついてきた、撥水性が落ちてきたなどを感じたら再塗装のタイミングです。
再塗装を行う前に、あらかじめメーカーの仕様書等をよく確認し、床の上のごみを綺麗に取り除く必要があります。そのまま塗装すると、埃や髪の毛も一緒に固まってしまうので気を付けてください。床掃除が終わったら、木目に沿って塗料を塗り広げていきます。
DAIKENのおすすめフローリング床材
無垢フローリングは自然の風合いが感じられる人気素材ですが、お手入れが心配という方も多くいます。DAIKENでは、無垢フローリングの良さを生かしつつお手入れが簡単かつ水濡れに強い床材をご用意しています。
文教施設におすすめの無垢フローリング「Pボード」

ナラ・カバ・ブナ・イアヤの4つの樹種から選べるPボードは、文教施設に多く取り入れられている無垢フローリングです。自然のぬくもりを足から直に感じるため、お子さんたちが裸足で駆け回る幼稚園・保育園でも採用されています。
商業施設におすすめの無垢フローリング「ハリーアップ」

ナラ・カバ・ブナ・イアヤの4つの樹種を採用するハリーアップは、床材を正方形に組み合わせたデザインが特徴です。様々な木目が見せる自然の表情が、目からも癒しを与えてくれます。
DAIKENのお手入れ簡単無垢フローリングで自然の息吹を
自然の息吹を感じる無垢フローリングの良さは多くの方が理解しているところですが、心配なのはお手入れの頻度や方法です。DAIKENの無垢フローリング材は、簡単にお手入れできるように加工しているため、悩まずに導入できます。魅力を感じる製品がありましたら、ぜひお問い合わせください。
※ここに掲載されている情報は2022年7月11日時点のものであり、ご覧いただいている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。