フローリングワックスの塗り方6ステップ!準備や必要な道具まで徹底解説 フローリングワックスの塗り方6ステップ!準備や必要な道具まで徹底解説

フローリングワックスの塗り方6ステップ!
準備や必要な道具まで徹底解説

フローリングワックスの種類や必要な道具、塗り方について解説します。気になる古いワックスの剥がれや汚れ、床材の傷などの悩みは、フローリングワックスで解消していきましょう。ワックスがけ不要のおすすめ床材も紹介していますので、リフォームの参考にしてください。

目次

フローリングにワックスをかけるべき理由

フローリングにはあらかじめ表面コーティングがされ、ワックスが不要なものもあります。しかし、コーティングがされていないものについてはワックスをかける必要があります。ワックスをかけるべき理由をご紹介します。

汚れや傷がつきにくくなる

フローリングにワックスをかけると、床に汚れや傷がつきにくくなります。ワックスが床材の表面に被膜を作り、保護してくれるからです。このため椅子の引きずりやペットの爪、スリッパを履いた歩行によって生じる細かい傷を防ぐことができます。さらに、汚れがつきにくくなることで水拭きいらずの床になり、拭き掃除が格段に楽になるのです。

綺麗な状態を保てる

フローリングを綺麗な状態に保てます。汚れや傷がつきにくい上に、軽いすり傷ならワックスが埋めてくれるためです。中古物件などの既存の細かい傷は、ワックスをかけることで修復できます。さらにワックスによって平らに近づいた床は、窓から入る光を反射し光沢を生みます。このため、フローリングをより美しく見せてくれるのです。

フローリングワックスの種類

フローリングワックスには2つの種類があります。フローリング材によっては使えない種類もありますので、事前に確認しておきましょう。

※使用する製品よって使用できる床材は異なるので、必ず製品情報をご確認ください。

水性樹脂ワックス

水性樹脂ワックスは、ウレタン樹脂やアクリル樹脂などの合成樹脂と水が主成分です。樹脂によってできる被膜は強度が高いので、汚れや傷に対する耐久性も高くなる特徴があります。樹脂が床を滑りにくくすることで、ペットやお年寄りがいる住宅でも安心して利用可能です。

種類も様々あり、「光沢を強く出したい」「耐久性を高めたい」などの要望に合わせたものを選べます。こうした特徴から、ご家庭でよく使われるフローリングワックスとして挙げられます。

使える床材 樹脂塗装されたフローリング(木製)
シートフローリング(ビニール製)
使えない床材 オイル塗装仕上げのフローリング

DAIKENのおすすめワックスについて詳しく見る

油性ワックス

油性ワックスは有機溶剤にろうを溶かして作られており、主成分が油です。フローリングに油を塗り込むことで、床材が汚れをはじくような効果を生みます。ワックスの性質上、床材の木目や風合いを際立出せることが可能です。

一方で、床材に染み込ませるように使うため、水性樹脂ワックスと比べて光沢はそれほどなく、滑りにくくなる効果もありません。

使える床材 オイル塗装仕上げのフローリング
塗装していないフローリング
無垢材フローリング
使えない床材 樹脂塗装されたフローリング(木製)
シートフローリング(ビニール製)

ワックスがけに必要な道具

ワックスがけには、最低限必要な道具が4つあります。
通常家にあるもの以外にも必要なものがあるので、準備するようにしましょう。

掃除機

掃除機

床に落ちている埃や髪の毛などを綺麗に取り除くためには、掃除機が必要です。掃除機での事前掃除を怠ると、ごみがワックスと共に固まってしまいます。床に落ちている細かいごみもしっかり取り除いて、美しく仕上げましょう。

クリーナー

クリーナー

床についた皮脂や汚れなどを取り除くために、クリーナーが必要です。蓄積された皮脂汚れや黒ずみなどを綺麗に落としたいなら、床専用クリーナーを使いましょう。床専用クリーナーがない場合は、一般的な住居用洗剤でも代用可能です。

ワックス

ワックス

ワックスは、住宅に使われている床材に合ったものを選びます。床材がオイル塗装や無垢材の場合は、一般的な水性樹脂ワックスが使えないため特に注意が必要です。床材のメーカーのカタログやサイトでは、床材に合わせて推奨しているワックスの種類や製品が紹介されていることがあります。必ず確認するようにしましょう。

塗布用具

塗布用具

ワックスを床に塗るための道具も必要です。おすすめは、柄のついたワイパーと付け替えが可能なモップです。付け替え部分はモップの他にも、ワックスが染み込んでいるシートタイプなどがあります。ワックスを入れる容器も必要となり、基本的には専用のトレイやセットで売られています。家にある布や雑巾でもワックスがけできますが、ムラになりやすいのでおすすめできません。

フローリングワックスの事前準備

フローリングにワックスがけをする前に、必要な事前準備が3つあります。綺麗な仕上がりのためには、手順や目安時間を守ることも大切です。

※床材によって利用できない洗剤やワックスもあるので、必ず製品情報を確認してください。

1.掃除機をかける

床に落ちている埃や髪の毛などのごみを、掃除機でしっかりと吸い取ります。
砂などの細かいごみもなるべく取り除くようにしましょう。
掃除機をかける時には、窓を開けて換気もしておくと良いです。

2.床を拭く

蓄積された皮脂汚れによる黒ずみや食べ物などによる汚れを除去するために、拭き掃除をします。水拭きのみだと汚れが十分に落ちない時は、床専用クリーナーや洗剤を使います。クリーナーや洗剤の成分が残っていると、塗布したワックスが剝がれやすくなる場合があります。

このため、水拭きをして成分を完全に取り除きます。水ではなくお湯を使うと効果的です。
クリーナーや洗剤は、汚れによって使い分けが必要なので注意しましょう。

【洗剤とクリーナーの使い分け】

床用クリーナー 無垢材フローリングなどに染み込んだ汚れなど
床用洗剤 床表面の皮脂汚れやベタつきの除去

3.しっかりと乾燥させる

水拭きをした後は、床を十分に乾燥させます。
目安は1時間程度ですが、時期や天気によってはもう少し時間がかかることもあります。
床の水分が蒸発し、ベタつきが無い状態となったら準備完了です。

フローリングワックスの塗り方3ステップ

フローリングワックスの塗り方には、3つのステップがあります。各ステップで行うことと留意しておきたいポイントを解説していきます。

1.ワックスを準備する

ワックスを容器やトレイに注ぎ、モップやドライシートを浸します。ワックスが多すぎると、ムラができたり塗布後の乾燥時間が長引いたりするので、少な目を意識してワックスを使いましょう。布を使う場合は、ワックスを染み込ませて使用します。ワックスが多くなりすぎないよう、絞るなどして量を調整してください。

2.丁寧に塗る

ワックスを床に塗っていきます。フローリングの板目に沿って、あまり力を入れず滑るように塗布していきます。奥から手前へ一方向に塗るのがポイントです。丁寧に塗れるスピード感で進めていきましょう。ワックスを塗布した跡が白くなっていたら、ワックスの量が多い証拠です。白さが無くなるまで薄く伸ばしてください。

3.乾燥させる

ワックスを塗り終わったら、しっかりと乾燥させます。シートタイプ(ワックスが染み込んでいるもの)と液体タイプでは、乾燥時間の目安が異なります。床が完全に乾燥したら、ワックスがけは終了となります。

【目安時間】

シートタイプ 約10分
液体タイプ 約30分

※製品によって乾燥時間が大幅に異なることがあります。製品情報を必ず確認してください。

ワックスを綺麗に塗る4つのコツ

フローリングのワックスがけを綺麗に塗るためには、4つのコツがあります。事前にコツを知っておくと、美しいフローリングの維持が可能です。

快晴の日に行う

ワックスがけは快晴の日に行うとベストです。完全にかつ素早く乾かすことができるからです。湿度が高かったり気温が低かったりすると、ワックスが乾くまでに時間がかかります。このためワックスがけは湿度が高い雨の日や気温が低い日を避けて、なるべく快晴の日を選びましょう。

初めてのワックスは2度塗りする

初めてワックスをかけた時は、2度塗りすると一層綺麗に仕上がります。2度塗りをする時は、1度目のワックスが完全に乾いた後に、同じ工程を繰り返します。前回ワックスを塗ってから長期間空いてしまい、効果が失われている場合も2度塗りは効果的です。

部屋の奥→手前の順でワックスがけする

部屋の奥から手前の順番で、ワックスがけを行います。手前からワックスをかけてしまうと、最後までに塗れずに部屋から出られなくなってしまいます。部屋の出口をゴールにして、部屋一面を塗り切れるようなコースを考えてからスタートしましょう。

定期的にワックスを塗る

1度ワックスをかけたら、定期的にワックスを塗り直します。家具を引きずったりスリッパで歩いたりすると、ワックスはどんどん削れていってしまいます。これを修復するためにも、半年から1年を目安に定期的なワックスがけが必要です。

お手入れが便利な大建のフローリング建材

DAIKENには、ワックスがけをせずに綺麗を保てる便利なフローリング建材があります。その中でも、自分で施工可能なDAIKENのフローリング建材や、新築・リノベーションにおすすめしたい床材を紹介します。

ハピアフロア6T ベーシック柄

ハピアフロア6T ベーシック柄

ハピアフロア6Tは、表面の艶を抑えた落ち着きを感じるフローリング材です。
汚れや傷がつきにくい加工が施されているので、定期的なワックスがけは必要ありません。
一番の魅力は、既存のフローリングの上から貼れるという施工の手軽さです。
中古住宅のリフォームには最適なモデルとなっています。

サーモプラス

サーモプラス

サーモプラスは、既存の床暖房を生かしたまま上貼りできる床材です。熱を通しやすい素材のため、上張りしても従来の暖かさを保つことができます。リフォーム時に床暖房を解体する必要がないので、施工コストも低く抑えることが可能です。ご自分でリフォームを考えていて、既存の床暖房をそのまま使いたい方におすすめです。

ワンパークフロアスリムⅣ

ワンパークフロアスリムⅣ

ワンパークフロアスリムⅣは、犬や猫などのペットに配慮して造られています。日常生活の中で生じる汚れや傷だけでなく、ペット特有の吐き戻し汚れや引っかき傷にも強いことが特徴です。施工時は接着剤を使わず両面テープで上貼りできるので、ペットにも安心です。滑りやすさも考慮されており、大切なペットの健康を守りたい方におすすめとなっています。

エクオスミラー

エクオスミラー

エクオスミラーは鏡のような艶が特徴の戸建て用床材です。ワックスいらずの輝きを持っているだけでなく、傷や凹みに強いところが人気の理由。水濡れにも対応しているため、お子様やペットがいるご家庭のリビングルームやダイニングルーム、さらには洗面所の床材にも適しています。手入れが楽でありながら、日常的に高級感を味わえるフローリングです。

お手入れ簡単・自分でリフォームできる床材ならDAIKEN

フローリングはワックスをかけることで、汚れや傷から床を守ってくれます。しかし、効果を持続させるためには半年~1年ごとに塗り替えが必要な上、手間がかかります。

DAIKENのフローリング材なら、汚れや傷に強くワックスがけが不要。煩わしい手間を省きながら、美しいフローリングを保てる魅力があります。さらに既存のフローリング材を解体せずに自分でリフォームできるので、施工費を抑えることも可能です。フローリングのリフォームを考えている方に最適な床材を提供していますので、ぜひお問合せください。

※ここに掲載されている情報は2022年7月11日時点のものであり、ご覧いただいている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。