【後編】DAIKENのイメージを一新する『ieria』のプロモーション戦略

2026.5.29

DAIKENは、2025年6月に発売した『ieria(イエリア)』シリーズのプロモーションを通じて、従来のイメージの刷新を目指しています。

後編では『ieria』のプロモーション戦略を中心に、80周年記念フェアにおける『ieria』の展示や、『ieria リビングドア』の富山プロダクツ選定についてインタビューしました。

マーケティング部:森川、松永、大村、森、石塚

『ieria』の世界観を訴求し、認知を広めていくためのプロモーション戦略

『ieria』のプロモーションに関する全体戦略について教えてください。

松永:

ブランドコンセプトは「ここちいい暮らしを、ともに。」と設定しました。このコンセプトは、『ieria』の建材を住まいに設置したときに、住む方はもちろん、訪れる方も心からほっとできる空間が創り出せることをあらわしています。名前の由来でもある「いい住まい(エリア)」の実現、機能・性能・デザインの質の高さ、そして安定した品質で長く使える製品であることを大切にしています。

そして、こうしたコンセプトが一貫して伝わるように、シンボルマークとロゴデザインを定めました。

『ieria』のプロモーション戦略としてどのようなツールを用意しましたか。

松永:

新製品の『ieria』の良さを幅広い方に知っていただくため、機能や性能の良さを工務店様目線とお施主様目線で紹介した「ieriaひみつブック」を作成しました。『ieria』を知っていただいたお客様に、具体的な製品を選んでいただく際には、「ieriaコーデブック」といったシーン別の提案ツールも用意しました。

『ieria』のホームページやカタログなどの媒体では、どのような工夫をしたのでしょうか。

石塚:

ホームページやカタログにも、『ieria』のシンボルマークを使用することで、これまでのDAIKENにはない世界観が統一感を持って打ち出せたと考えています。

また、建具全19柄それぞれのおすすめインテリアコーディネートを載せたポストカードをセットにした「ieriaポストカード」を配布用の提案ツールとして制作したところ、手軽さやわかりやすさから、展示会などで大変好評をいただいています。

松永:

「ieriaポストカード」の目的は『ieria』で実現できる空間のイメージをお客様に伝えることです。

新たな顧客層の開拓に向けて、プロモーションでチャレンジしたことはありますか。

松永:

ポストカードのほかには、『ieria』ならではの機能の良さを、エンドユーザーの日常生活目線で紹介した動画を新たに制作し、YouTubeで公開しています。とある夫婦が過ごしていく日々の中で、ちょっとした困りごとを執事(=DAIKEN製品の化身)がそっと手助けし、心地良く過ごせている生活を描くことを通じて、『ieria』の便利さを紹介するショートドラマです。

【DAIKEN】イエリアドラマ第1話「ラウンドした形状で洋服が引っかかりにくいハンドル」

松永:

このように今までと違ったアプローチから、『ieria』を身近に感じてもらうことで、認知拡大を目指しています。

『ieria』のプロモーション戦略について、今後の展望を教えてください。

松永:

『ieria』をより多くの人に知っていただくことも重要ですが、工務店様、ビルダー様やリフォーム店などのお客様に、『ieria』を提案しやすいと思っていただけるツールを充実させていきたいと考えています。また、『ieria』の発表と同時に公開した3つのシミュレーションツール についてもブラッシュアップし、皆様に選んでいただける『ieria』を目指していきます。

80周年記念フェアでも『ieria』の展示は好評

2025年6月に東京、7月に大阪で開催した80周年記念フェア「EXPAND THE FUTURE ~DAIKEN TryAngle フェア~」の位置づけについて教えてください。

大村:

DAIKENではこれまで周年行事の展示会を10年に1回、お客様やサプライヤーといったステークホルダーの皆様に向けて行ってきました。今回は「ずっと ここちいいね」をテーマに掲げて実施し、皆様と今後10年以上にわたって「ずっと心地いい暮らし」を作っていきたい意思を示し、ミライに向けた素材や空間に関するミライに向けた空間・素材・ここちよさなどの展示を行いました。

80周年記念フェアはミライの展示がメインですが、2025年の新製品をお披露目する場でもあり、『ieria』はその目玉となる商材です。

大村:

来場者へのアンケートは、「興味関心を持ったゾーンで「2025年新製品」を選ばれた方が来場者アンケートでも、『ieria』をはじめとした2025年新製品への関心が高く、特に「ieria・建具関連」は多くの方に印象に残った展示として挙げられました。

80周年記念フェアの展示では、『ieria』をどのように打ち出しましたか。

石塚:

ボリュームとしては未来の住宅やオフィスなどの空間が今後どのように変わっていくのか、DAIKENが来場者に対して投げかけるミライをテーマにした展示が中心です。

石塚:

しかし、『ieria』は2025年の新製品における目玉でもあり、DAIKENのイメージを高める手段として、新柄によるコーディネートをよりよく見せることにこだわりました。「6つのインテリアテイスト」に関しては、イメージをつかんでいただくためにムードボードを制作したところ、インテリアコーディネーターなど、社外の方を中心に好評でした。その結果、通常ならば展示物はこの場限りの使用となるのですが、ショールームに展示されることになりました。

富山プロダクツへの『ieria リビングドア』の選定による認知拡大への期待

『ieria リビングドア』が富山プロダクツに選定された経緯を教えてください。

森:

富山プロダクツは、富山県が県内産業の活性化とデザインの振興を目的に、県内で企画または製造される工業製品の中から、性能・品質・デザイン性に優れた商品を認定する制度です。

『ieria リビングドア』は弊社にとって発祥の地である富山県の井波工場で開発・製造している住宅向けの室内ドアシリーズです。住まいの多様化に対応し、デザイン、機能、品質のバランスを重視して開発していたため、応募しました。

実を言うとDAIKENとしては、今回が2020年以来2度目の認定となります。前回は『hapia(ハピア)』シリーズのドアデザインで一部が認定されたのに対し、今回は『ieria』のドアシリーズ全体が認定されました。

『ieria リビングドア』はどのような点が評価されたのでしょうか。

森:

デザインがいろいろな空間にフィットすることに加え、仕様が選択できる点など商品構成が豊富なほか、特許技術といった機能面の工夫も評価されました。応募時には導入実績や採用事例なども送っており、『hapia』の導入実績が多いことなど、これまで積み重ねた市場での実績も評価された形です。

富山プロダクツに認定されたことは、『ieriaシリーズ』のブランド力強化に対し、どのように寄与すると考えられますか。

森:

富山県から富山のブランドとして情報発信されることで、企業単独では届きにくいデザイン感度の高い層や、エンドユーザーへの浸透が進んでいくことを期待しています。富山プロダクツに選定されたことで、2025年12月~2026年2月には、富山県民会館にある「D&DEPARTMENT TOYAMA」にて、パネル展示で紹介されました。

『ieria』を中心とした空間提案で差別化を目指す

最後にieriaを通じてDAIKENが目指す姿について、一言お願いします。

森川:

現状は機能や性能などで差別化を図ろうとしても、実際にはお施主様などのユーザーに対し、具体的な価値につながらないケースがあり、結果として似たような商品が並ぶことで、価格競争になってしまっています。

DAIKENは今後、単品の商品提案だけでなく、空間全体をご提案するブランド戦略を進めていきます。『ieria』も意匠や付加価値を高めながら、ブランド戦略に則った形で扱っていきます。今後は全社のブランディング戦略として、タグラインの「ずっと ここちいいね」を軸に、『ieria』と他の商品も組み合わせて空間訴求を行い、差別化を図っていきたいと考えています。

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