Ⅱ. 経営基盤の強化

3つの視点での経営基盤強化

中期経営計画「GP25 2nd Stage」達成のための成長戦略を支える基本方針として、経営基盤の強化を掲げています。成長戦略を着実に進める土台を盤石にするため、「財務基盤の最適化」、「強く、柔軟な事業インフラの再構築」、「ESG経営の実践」の3つの視点で強化を図っていきます。

強く、柔軟な事業インフラの再構築

2018年度に発生したシステム及び原材料調達に関するトラブルにより、お客様に多大なご迷惑をお掛けしました。このような事態を二度と発生させないようにすることはもとより、長期ビジョンで掲げる新たな市場への拡大や、中長期の経営基盤を支える、強く、柔軟な事業インフラを再構築するための取り組みを進めています。

IT・物流中長期戦略実現に向けた取り組み

システムトラブルに対し、2019年度は、発生事象の徹底調査から開始。代表取締役をリーダーとする全社プロジェクトの下、外部の専門家の知見に加え、実際にご迷惑をお掛けしたお客様にもご協力いただき、ヒアリング調査を行いました。年度後半からは、抽出した課題をお客様との接点となる受注プロセス、実際の製品をお届けする物流プロセス、そして全体の仕組みを支えるITによるシステム基盤の3つの視点で整理し、プロセス毎に、より現場レベルに落とし込んだ対応策の検討を進めました。2020年度は、対応策を実際の仕組みとして構築していくための実行フェーズに移行していきます。今後のシステム構築にあたっては、従業員だけでなく、パートナーである物流業者も含めた働き方改革や、一連の流れでつながる工場でのモノづくりのあり方とも関連付け、中長期視点でお客様との関係強化につながるものを目指していきます。

課題対応策の3つのプロセス

原材料調達BCP強化に向けた取り組み

東日本大震災での経験などを踏まえ、当社グループの生産拠点や業務拠点でのBCP対応に加え、製品の安定供給に不可欠な原材料等の調達に関しても、サプライヤーの協力を得ながら、複数購買化、代替品への仕様変更を想定した製品開発など、継続的な改善に努めてきました。さらに2019年度には、前年度に発生したロックウール調達トラブルを教訓として、全事業部門において、原材料等の調達品に関するBCPの再点検を実施し、対応強化に取り組みました。とりわけ特定のサプライヤー以外からの調達が難しい品目については、有事を想定した在庫水準を再検討し、資産効率とのバランスを考慮しながら、在庫量の積み増しを行いました。これらの備えの結果、2020年2月から3月にかけての新型コロナウイルス感染拡大の影響による、中国からの調達品の供給遅延発生に適切に対応し、期末にかけての繁忙期において、お客様への安定供給を継続することができました。

原材料調達BCP強化プロセス

財務基盤の最適化

成長・基盤強化のための投資

中期経営計画目標

資本政策・株主還元

資本政策の基本方針

  • ROEを重視した効率的な経営に努め、株主還元の充実と財務の健全性及び戦略的投資のバランスを最適化することで、企業価値の向上を図る。
  • 株主還元方針は、配当性向30%以上を目標とし、業績に連動した利益還元を目指しつつ安定的な配当の維持に努める。
  • 自己株式の取得については、資本の状況、市場環境等を考慮した上で、総合的に判断する。
  • 株主資本については、中長期的な成長と、それを支える強固な経営基盤の確立のために、生産・販売・施工体制の整備・強化や新規事業・海外事業の展開などに有効活用する。

配当及び配当性向推移

配当及び配当性向推移

目指す財務指標

目指す財務指標

目指すバランスシート

北米木質素材事業等、注力市場拡大に向けたM&Aを実施したことで、D/Eレシオは0.52→0.79倍、自己資本比率は36.8%→32.7%となり、財務の健全性を表す指標が低下しましたが、着実な営業キャッシュ・フローの積み上げと資産効率化の追求により、中期経営計画で財務指標として掲げるD/Eレシオ:0.5倍、自己資本比率:40%を目指し、最適なBSマネジメントを推進していきます。

目指すバランスシート