経営管理機能担当役員メッセージ

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成長戦略の実現に向けた最適な財務施策を実行

キャッシュ創出力の向上により財務体質強化が進展

前中期経営計画「GP25 2nd Stage」の3年間では、これまで以上にバランスシートを意識した経営を実践するため、「目指すバランスシート」像を明確化した上で、各種施策を実施してきました。成果としては、「キャッシュ創出力の向上」と「着実な政策保有株式の縮減」の2点が挙げられます。キャッシュ創出力の向上については、2018年度までの「GP25 1st Stage」の3年間累計で約300億円だった営業キャッシュ・フローは、約1.5倍の約450億円に拡大。また、政策保有株式の縮減については、最重要の経営課題の一つとして着実に進めたことで、純資産に占める割合(みなし保有株式を含む)は2018年度の約30%から2021年度には15%を切る水準まで低下しました。これらの結果、最終年度の2021年度は、ROE10.9%、ROA10.5%、自己資本比率41.7%、D/Eレシオ0.37倍となり、2nd Stageで掲げた目標をすべて達成し、財務体質強化が大いに進んだと自負しています。

成長投資を重視する基本スタンスを堅持

一方で課題は、想定どおりの投資ができなかった点で、総投資額550億円の計画に対し実績は374億円にとどまりました。コロナ禍の不確実性や活動の制約、急激な資源インフレなどによる影響が大きく、投資を厳選した結果ですが、この点はやや不完全燃焼といわざるを得ません。但し、積極投資の方針を取り下げたわけではなく、2022年度からの4年間の新中期経営計画「GP25 3rd Stage」では、2nd Stageで強化したキャッシュ創出力と財務体質をベースに長期ビジョン実現に不可欠な成長投資を着実に進めていきます。具体的には、3rd Stageの4年間で想定する営業キャッシュ・フロー700億円に対し、4年間の総投資額は、戦略投資400億円を含め600億円を想定しています。これらの成長投資を最優先に、財務の健全性、株主還元の充実を加えた3つの要素を最適化する資金配分を実施していく考えです。

3rd Stageの財務戦略を実践しA格※取得を目指す

成長投資については、海外での素材事業強化を中心に新たに経営目標に設定したROIC(投下資本利益率)を重視した効率性の高い投資を追求するとともに、サステナビリティを重視する観点から事業基盤強化や温室効果ガス排出量削減に向けた投資なども実施していきます。財務の健全性については、自己資本比率40%以上、D/Eレシオ0.5倍以下を指標として、機動的に財務レバレッジも活用していきます。また、3rd Stageにおける株主還元については、配当性向35%、DOE(自己資本配当率)3.5%を目標として、充実を図っていきます。政策保有株式の縮減については、みなし保有株式を含め「純資産の10%以下」という数値目標を具体化し、2nd Stageに引き続き着実に進めていきます。そしてこれらバランスのとれた財務戦略を実践することにより、早期に長期格付でA格※取得を目指します。

※日本格付研究所(JCR)、2022年6月30日時点長期発行体格付BBB+(ポジティブ)