マンションの収納のポイントを解説(収納率・収納場所別活用方法・対処法) マンションの収納のポイントを解説(収納率・収納場所別活用方法・対処法)

マンションの収納のポイントを解説
(収納率・収納場所別活用方法・対処法)

外観や部屋の大きさ、内装デザイン、水回りなど、賃貸や分譲に関わらず人によってマンションを選ぶポイントは違います。

しかし、マンション選びで多くの人が気になるのは収納スペースです。

本記事では収納スペースをチェックする時に重要となってくる収納率やその他、収納のポイントを紹介します。
マンションの収納率は、物件購入の際に重視される項目であり、特にお子さんがいらっしゃるお客様や今後家族が増える予定のお客様の場合、収納率が商談の決め手となることも多くあります。

これから引越しをお考えの方だけでなく、既にマンションにお住まいの方も、収納率を確認した上で収納のポイントを参考にしてください。

目次

収納率とは

収納率とは

収納率とは住宅で生活する上で必要な収納スペースの目安として、数値化したものです。住宅の総面積に対して収納面積の割合を表すことで収納率は算出できます。

収納スペースを増やしたりモノ自体を減らしたり、収納を考える為の第一歩になるため収納率は重要な数値です。

マンションで収納が足りない場合、「収納率とモノの量が合っていない」といった理由もあるため、収納に悩まれている方は自宅の収納率も確認しておきましょう。

収納率の計算方法

収納率の計算式

収納率の計算方法は以下のとおりです。

収納面積÷総床面積×100

例えば、総床面積が70平方メートルで収納面積が5.6平方メートルの場合、収納率は8%になります。計算方法は以下のようになります。

5.6(収納面積)÷70(総床面積)×100=8%

収納率の平均(目安)

マンションの平均収納率

一般的にマンションの目安の収納率は8〜10%です。

収納率の数値を算出する対象となる収納は床から天井付近まである押入れやクローゼットなどです。腰ほどの高さの下駄箱や床下収納は収納率の対象には含まれません。

(参考)戸建の平均収納率

一般的に戸建の目安の収納率は13%〜15%です。

戸建ての場合も高さが180cm以上ある収納を対象にして計算するため、押し入れや、クローゼットなどの、大きな収納のみが対象となります。

階段下のデッドスペースや、吊り戸棚などは計算に含まれません。

マンションの収納率以外に注意すべき2つのポイント

マンションの目安収納率は8%ですが、収納率が8%以上であってもスペースを上手く使えていない場合もあります。

以下では収納率が8%以上であっても注意すべきポイントを2つ紹介します。

ポイント1.収納スペースと物の量が適切か

収納スペースは広くスペースに余裕があるにも関わらず、片付かない家があります。原因はスペースの広さによるものではなく、収納したい場所に適切なスペースがないことや使いにくいことにあります。

家族構成、持ち物の種類や量、家事の方法によって必要な収納量や方法や使い勝手は異なります。収納率が低くても、持ち物が少ない人にとっては十分な場合もあります。

例えば、食品庫として使うパントリーがどんなに広くてもキッチンから離れていたり、小さな物しか入らない棚の高さになっていたりすれば使いにくいため、置きやすく取り出しやすいキッチン周りに食品やストックがあふれてしまいます。

ポイント2.収納スペースは平面ではなく立体で捉える

収納率は立体的な容積ではなく、あくまで平面の面積から算出したものです。収納するモノにあった収納スペースを確保するためには、収納率からは分からない高さや収納スペース内の仕様をしっかり決めておく必要があります。

収納の入り口の扉の高さや幅から取り出しやすさを考えたり、棚の数や高さ、奥行き、可動式になっているかどうかから、収納したい物が収まるかを確認しましょう。平面図だけではなく立面図やパースで確認することも大切です。

例えば、クローゼットであればハンガーパイプがどのくらいの高さで必要なのかなど、平面だけでは分からないことが多々あります。

重たい物を取り出しやすい高さに設置するなど、使う人の体形によっても違うため、実際に動きながら確認しましょう。収納製品選定の場合はメーカーのショールームで確認することもオススメです。

マンションの収納場所別活用方法7選

マンションの収納には場所別に様々な方法があります。以下では収納場所別の活用方法や注意点、オススメの収納方法を紹介します。

マンションの収納場所別活用方法8選

1.クローゼット

モノが多く入るため、ごちゃごちゃしやすいのがクローゼットや押入れです。

しかし、空間を分割して把握するだけでどこに何を入れるべきなのかおのずと決まりスッキリと収納できます。

垂直方向に空間を3つに分けて収納を考える

クローゼットの収納は人の体格などにより高さで使いやすさが変わるため、上段、中段、下段と、空間を垂直方向に3つに分けて考えることがポイントです。

例えば、上段は踏み台が必要なので、使用頻度が低く、落下の可能性を考えて軽量なものを収納すると良いです。

中段は大人がかがんだり背伸びしたりせずに使用できるため、収納の使用頻度が高いものを置きましょう。

下段は重いものの収納に向いています。出し入れが苦にならないキャスター付きのケースなどの収納用品を使えば、使用頻度が高いアイテムの収納にも向きます。

ハンガー収納のスペースに余裕を作る

ハンガー収納は容量を超えることが多いです。服にカビが生えてしまうこともあるため、詰めすぎず、見た目が乱雑にならない量をキープしましょう。

例えば、服の量を簡単に減らせないという方はハンガーと衣装ケースの比率を調整してみてください。衣装ケースは畳む手間が面倒ではありますが、収納量は確保できます。

ハンガー収納はオンシーズンのモノを優先にする

ハンガー収納は季節ごとによく出し入れする服を優先すると使い勝手が良くなります。色別やアイテム別に並べると見やすくなり、探すのも楽になります。

ハンガーの種類や色を統一するのもオススメです。収納用だけでなく洗濯用のハンガーも同じモノにそろえると物干し竿からクローゼットにそのまま直行できるため時短となり便利です。

2.ウォークインクローゼット

ウォークインクローゼットとは収納スペースに歩いて立ち入れるクローゼットです。必要なものやコーディネートを一覧して確認できます。

身支度や準備が短時間で済むメリットがあります。広いスペースを必要とするため、部屋の広さにある程度の余裕があることが設置条件になります。

ウォークインクローゼットと収納家具を組み合わせれば大半の収納はできますが収納法が合わない場合もあります。

ウォークインクローゼットは掛ける収納に向いているため、アウターやワンピースなどたたむ収納に向いていない衣服を収納しましょう。

Tシャツなどたたんで収納するほうが向いている服は引出し収納を利用した方が効率よくたくさん収納できます。

3.押入れ

押入れは他の収納にくらべて容量が大きいです。その広さゆえに無計画にモノを収納してしまうことも少なくありません。

押入れの特徴である奥行の深さや段は、コツをおさえないと使いづらさの原因になってしまいます。

例えば、季節家電や年に一度使うイベントアイテムやアルバムなどの思い出の品など普段あまり使わないモノは、よく使うモノの邪魔にならないよう奥に収納しましょう。

使用頻度に合わせて取り出しやすい中段、下段、天袋もしくは上段の順に収納していくことで便利になります。

ただし、重いモノや割れやすいモノは例外です。落下した時の危険性も高いため、使用頻度に関わらず下段に収納しておきましょう。

4.シューズボックス

靴が多く靴箱に入らないからと玄関に出したままや靴箱に詰め込みすぎるのは注意しましょう。玄関が散らかっているように見えてしまったり、ムレやニオイの原因になります。

靴の収納を始める前に、必要な靴と不要な靴を分けておくことでシューズボックスにスペースを作ることを意識しましょう。

持っている靴のなかに何年も履いていない靴や傷んでいる靴がある場合は思い切って整理するのがオススメです。靴箱や収納から全ての靴を出して不要な靴は処分したり、売る、譲るなどをしたりして全体の量を減らしましょう。

シューズボックスの靴と靴の間にスペースが生まれることでムレやニオイの軽減対策になります。

5.パントリー

パントリーとは食料品や飲料などを収納しておく場所のことです。
納戸や収納庫とモノを収納するという目的は同じですが、食料品や飲料専用のものをパントリーと呼びます。

パントリーの活用のポイントとして、押入れと同様に使う頻度を考慮した上で上段、中段、下段と仕分けることで使い勝手が大きく変わります。

また、クローゼットや押入れと違い食材や調味料を収納することを基本としているため、以下のようなアイテムを利用することで清潔かつ便利に収納ができます。

  • 蓋付き収納ボックス
  • ファイルケース
  • ジッパー

6.納戸

衣類や布団、調度品などさまざまなものを隠して収納できる納戸ですが、ついついたくさんのモノをつめこんでしまう方が多いです。

必要なモノと不要なモノの仕分けを定期的に行い、納戸に収納する物が増えすぎないようにしましょう。

必要なモノの仕分けが終わったら、使用頻度によって物を分類しておきましょう。使用頻度が高いモノは、手が届きやすいように納戸の中段に収納するのがオススメです。

使用頻度が低いモノは納戸の上段にまとめて収納すると見た目がスッキリします。納戸の下段には中段のモノより使用頻度が低いモノや、重い物を収納するのがオススメです。

7.(小上がり)床下収納

床の一部を高くして小上がりスペースを設ければ、マンションでも床下収納が可能です。

生活スペースを減らすことなく収納量を増やせるため、壁面に収納棚を設置するスペースがとれない住まいにはメリットの多い方法です。

小上がりスペースを畳敷きにしたりキッズスペースにしたりすると一般的なリビングとは違う楽しみ方が見つかり、メリハリのある空間づくりができます。

床下収納の活用は以下の2つが大事なポイントです。

  • 何が入っているか分かりやすくする
  • 持ち手のあるカゴやケースを使う

床下収納は上から取り出す時に分かりやすくラベリングしておくことで、全て取り出すことなく便利に活用することができます。

また、持ち上げる時に持ち手があれば取り出しやすくなるので収納するタイミングでカゴやケースを準備することがおすすめです。

しかし、あまり重すぎるモノを収納すると持ち上げる時に腰を痛める可能性もあるので注意しましょう。

マンションの収納がどうしても足りない時の対処法2選

マンションの収納がどうしても足りない時の対処法2選

モノを減らして増やさない

収納に悩んでいる方の多くは収納スペース以上に所有しているモノが多いケースです。なかなかモノを減らせないという方は以下のポイントを日常的に意識するようにしましょう。

最後まで使い切る

飲みかけ、食べかけ、使いかけ、読みかけなど最後まで使い切らない状態で新しいモノを使い始めないようにしましょう。

使いかけのモノは捨てづらくなり意図せずストックされていくので最後まで使い切ることを意識しましょう。

ストックする個数を決めておく

セールなど安くなるタイミングでストックを購入する方が多いですが、安いからといって必要以上の購入は避けましょう。

モノを購入する上で安く手に入れることは生活を豊かにすることにも繋がりますが、収納量や部屋の見栄えなどを天秤にかけた上で判断するようにしましょう。

代わりのモノがないか考える

日頃、買い物に出かけたり、ネットサーフィンをしているとふと目に入った商品が魅力的に映り、衝動的にモノを購入してしまう方も多いのではないでしょうか。

モノを購入する際は、自宅にあるモノに同じようなモノ、代わりになるようなモノがないか今一度考えてから購入するようにしましょう。

紙袋や空き箱は保管しない

「何かの時に使えるかも」と百貨店やブランドの紙袋や空き箱を保管している方も多いのではないでしょうか。

具体的な使い道がある場合は、多少保管しておいたとしても収納スペースを占めることはありませんが、使い道がないまま保管を続けていると収納スペースの大部分を占めることもあります。

全て捨てるのはもったいないと思われる方は綺麗なモノだけに厳選するなど、最低限に抑える努力をしましょう。

収納スペースをリフォームで増やす

「モノの量と収納量が合っていない」「家族構成やライフスタイルが変化した」という場合は、住まいを長い目で見て必要な収納を増設する事を検討しましょう。

収納スペースをリフォームで増やす時の注意点

収納スペースを増やすためにリフォーム業者様に依頼する場合は以下に注意しておきましょう。

  • 管理会社や管理組合へ事前に確認しておく
  • 近隣の住民へ事前に挨拶をしておく
  • 仮住まいが必要な場合は準備しておく

収納リフォームの費用について

収納リフォームの費用は、実際の現場状況や時期によって価格が変動します。
詳しくはお近くの施工店様にご相談ください。

マンションの収納のポイントのまとめ

マンションの収納箇所を意識して収納していくと、自ずと収納スペースはスッキリします。部屋の荷物が溜まりやすい場所やモノが増えやすい机の上などに溜め込まないように注意しましょう。デッドスペースの活用方法やモノの量が大切なので、本記事を参考に家全体を見直してみてください。

※ここに掲載されている情報は2022年8月24日時点のものであり、ご覧いただいている日と情報が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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