フローリングをペットにやさしい床にしたい
滑り止めの方法は?

大切なペットと快適に暮らすために、床選びはとても重要なポイントです。一般的なフローリングは犬や猫などのペットにとっては大変滑りやすく、事故や怪我などにつながる可能性があります。とくに走ることが好きな犬にとっては足腰に大きな負担となります。
そこで、ペットのためのフローリングの滑りを抑える方法と、ペット用フローリングの選び方などをご紹介します。

ペットがフローリングで滑るのを防ぐには

ペットがフローリングで滑るのを防ぐには

犬や猫にとって、通常のフローリングは滑りやすいものも多く、動き回るたびに体への負担になってしまう可能性があります。少しでも滑りにくくするために、肉球の周りの毛が伸びていたら切ってあげましょう。

また、カーペットやマットを敷く方法もあります。
ただし毛足の長いカーペットの場合、ペットの爪にからまりやすいので注意が必要です。またダニ・ノミが発生することもあるので衛生面にも気を付けましょう。
マットを使う場合は、ジョイント式のものを使うと汚れた部分だけ交換できるので便利です。マットは比較的低コストで導入できますが、耐久性が低いため新しいものに交換する手間が多くかかります。ジョイント式マットの中では、コルク製マットが長持ちする傾向にあります。

カーペットやマット、ともに掃除の手間がかかる点は留意しておきましょう。

ワックス・フロアコーティングを塗る対策も

ワックス・フロアコーティングを塗る手も

フローリングの上にカーペットやマットなどを置きたくない場合には、ペット用の滑り止めワックスを塗る方法もあります。最近はシートタイプで簡単に塗布できるものもあり、滑り止め効果は期待できるものの、定期的な塗り替えが必要になる点は、あらかじめ覚悟しておきましょう。
少し高価になりますが、フロアコーティングなら一度施工すれば5~20年ほど滑り止め効果が持続します。ただ、お気に入りの床の質感を大事にしたい場合には、コーティングによって光沢などの質感が変わってしまう可能性があるので注意してください。
ワックスやフロアコーティングを使用する場合の注意点としては、必ずペットの滑り止め専用のものを選ぶことです。通常のワックスやフロアコーティングを使用してしまうと、かえって滑りやすくなってしまう場合があります。また、無塗装のフローリングには使えない製品も多いので、事前によく確認したうえで利用するようにしましょう。

リフォームでペットにやさしい床に

リフォームでペットにやさしい床に

ペットのことを大切に思うのであれば、思い切ってペット用フローリングへのリフォームを検討してみるのもよいでしょう。現在のフローリングの傷や汚れが気になる方にもおすすめです。

ペット用フローリングとは、一般的なフローリングよりも滑り止め効果があり、傷や汚れに強いという特長がある床のことです。見た目は一般的なフローリングと変わりありませんが、滑り止め効果が施されており、爪のひっかき傷などにも強く、おしっこや吐き戻しなどの汚れにも配慮されたお手入れのしやすい床になります。

ペット用フローリングの一番のメリットは、その耐久性にあります。一般的なフローリングの高い耐久性に加え、さらに傷や汚れに強い材質になっているため、メンテナンスフリーでかなり長持ちします。また、通常のフローリングと見た目は変わらず、カーペットやマットなどを敷く必要がないため、部屋をすっきりさせることができ、床材のデザインをそのまま楽しむことができます。カラーバリエーションも部屋の雰囲気に合わせて選べるため、インテリアのイメージを損ないたくない方におすすめです。
大がかりな床リフォームはしたくない方のために、現在使用している床を剥がすことなく、その上から手軽に貼れる製品もあるので、ぜひチェックしてみてください。

大事な家族の一員であるペットには、ずっと元気で楽しく過ごしてもらいたいですよね。フローリングを工夫することで、ペットにとって過ごしやすくなるだけではなく、飼い主のストレスも軽減することができます。家の中で過ごすうえで最も重要なところですので、ぜひ製品に対するクチコミなども見てみて自分に一番合った方法を見つけてみてください。

※ここに掲載されている情報は2023年5月時点のものであり、最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。