ホーム > 地震に備えて > 木造プロの耐震アドバイス/2-3.地震に強い木造住宅にするために。

住宅の専門家として、思うこと(3)地震に強い木造住宅にするために。

 耐震性能を上げる要素やポイントについては、各構造別、各構造要素別、設計・施工上などのいろいろな要素で多くのことがあり、またいろいろな書物に記載されていますので、ここでは簡単に記します。なお現在は、震災時に比べ、耐震に関わる建築基準法も改正され、耐震性能を向上させるさまざまな建材や工法が開発されています。

1.倒壊防止のポイント
・設計上、凹凸が少なく、縦横比が少ないプラン(建物の形が極端に縦長・横長にならないよう)にすること。

・建物の重量を軽くするため、軽い屋根材、外壁材などを使用すること。

・地盤については、地耐力を確認し、適切な地盤補強をほどこすこと。

・地盤に合わせた適切な基礎構造(一般にはベタ基礎)にすること。

・耐力壁※1については、基準法以上の壁量をバランス良く配置する。さらに1階・2階の耐力壁線※2をできるだけ一致させ、耐力壁線で囲まれる形はできるだけ矩形で小さな面積にすること。また、耐力面材を使用すること。

・水平構面(床)は、構造用合板などで水平せん断耐力を強固にした剛床(ごうしょう)構造※3にすること。

・構造材の接合部は、緊結金物、補強金物により強固に接合すること。

・構造材は断面欠損部を少なくし、接合位置に留意すること。

・床下防湿処理、床下換気、構造材の防腐・防蟻処理、壁体内結露の防止(通気工法、防湿処理)、JIS規格材料やJAS規格の乾燥材の使用、水回りの防水処理の完全化などにより、構造材の耐久性を確保すること。

2.脱落・割れ防止のポイント

・屋根材は、野地板へ強固に固定(釘、ビス、番線補強)すること。

・外壁材は、サイディングがベター。モルタルはリブラス(金網)を使用すること。

3.家具の転倒防止のポイント

・家具を壁に固定すること。

・免震工法を採用すること。

4.その他のポイント

・内装材は、火災防止のために不燃材・準不燃材を使用すること。

※1)耐力壁とは…台風や地震など建物の水平方向にかかる力に抵抗する壁をいいます。木造住宅では、筋交いや構造用合板・ダイライトが張られている壁が耐力壁です。
※2)耐力壁線とは…建物の外周壁など、耐力壁を含む構造上重要な壁の線のことで、耐震性などの構造設計を行う場合、耐力壁線で囲まれる面積や1階と2階の耐力壁線の位置関係等が重要となります。
※3)剛床構造とは…耐力壁は垂直方向に建てられたせん断耐力をもつ(変形しにくい)壁であるのに対して、剛床構造は床下地に厚い構造用合板などを張った水平面として変形しにくい床をいいます。

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第二章 住宅の専門家として、思うこと
第一章 被災体験から学んだこと
1-(1)地震が起きたとき、どう対応するか
1-(2)日頃から、これだけは準備しておこう
1-(3)避難のシミュレーションをしておこう
第二章 住宅の専門家として、思うこと
2-(1)いかに地震に強い家にしておくか。
2-(2)阪神大震災での住宅被害について。
2-(3)地震に強い木造住宅にするために。
2-(4)木造住宅の耐震性向上には、耐久性向上が不可欠。
2-(5)「柱・土台の腐れ」を防ぐためのポイント。
2-(6)最近の耐震性を高める工法の特徴。
2-(7)耐震工法が良いか、「耐震+免震または制震」の複合工法が良いか?
2-(8)既存住宅の耐震性能を向上させるには

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